内容説明
安定した統治と持続可能な民主主義を提供できるのは、大統領制か議員内閣制か？著名な比較政治学者たちによるこの問題の検証は、わが国における首相公選論や今後の政治制度設計に関する議論に重要な示唆を与える。
目次
第１章 大統領制民主主義か議院内閣制民主主義か：その差異について
第２章 大統領制と多数代表型民主主義：理論的考察
第３章 大統領制でも議院内閣制でもなく
第４章 大統領制と議院内閣制に関する比較研究
著者等紹介
中道寿一［ナカミチヒサカズ］
１９４７年生。慶応義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。現在、北九州大学法学部教授。法学博士
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感想・レビュー
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バーニング
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リンスの文章を中心にバレンズエラやサルトーリといった、比較政治学では著名な人物の名が並ぶ。リンス以外の著者はリンス議論を受けた形で、そのリンスの主張は明確であり、バランスもとれている。今まで大統領制の研究がアメリカに集中してきたことを痛烈に批判し、以下にアメリカ以外の大統領制が不安定であるかを多くの例を挙げて批判する。いっぽうで議会制を賛辞するのではなく、権力集中の抑制や相互の関係性を鑑みた上で議会制民主主義があくまでベターな選択肢であることを結論づけている。2011/01/26
