内容説明
本書は、中世ヨーロッパ形成期の修道院文化の形成についてのエッセイからなる。修道院という従来あまり関心のもたれなかった世界の存在とその歴史的な意義を中心に指摘したものである。
目次
序章 修道院文化について
第2章 聖ベネディクトゥスの回心
第3章 グレゴリウス一世の人と思想
第4章 ノーサンブリア文化について―その性格と限界
第5章 尊者ベーダと修道院文法
第6章 カロリング・ルネサンスにおける礼拝と文化
第7章 中世修道院文化の教父的源泉
第8章 中世初期における修道制と手の労働
付章 中世修道院研究小史考