内容説明
中世教会史の深い森をのびやかに散策し、信仰の鮮烈な原型を生き生きと描き出す。文明の危機の様相を呈する現代、キリスト教という永遠の原点に立ち返り、歴史を深く省察する。
目次
信者と戦士―キリストの軍団
修道制の起源―砂漠の聖アントニウス
司教へのスピード出世―聖アンブロシウス
タイスの物語―東方の修道生活
殉教者―聖ペルペトゥアと聖フェリシテ
聖ベネディクトゥス(1)―西方修道制の理念
聖ベネディクトゥス(2)―修道生活と食物
聖ベネディクトゥス(3)―労働と霊的読書
信仰と学問―聖ヒエロニムスとエラスムス
聖人と聖遺物―聖ロムアルドゥス〔ほか〕