出版社内容情報
■心理学の基本と最近の心理学をわかりやすく
心理学の基本的な概念や理論をイラストでわかりやすく解説しました。読者が楽しみながら学べるように工夫された内容になっています。
心理学の最近の理論を、身近な例をあげながら解説しているので、心の仕組みや人間の行動についての新しい知見を得ることができます。
■性格とは何か
性格が決まる際の要因として遺伝と環境の影響はどちらが大きいのか、人の性格を形づくるビッグファイブ理論とは何か、認知行動療法によって性格は変えられるのか、といった性格に関することを解説しています。
■集団と社会の心理学
少数意見の人の行動に対し、多数派が暗黙の強制を強いる「同調圧力」、災害の際、自分はまだ大丈夫と思ってしまう「正常性バイアス」、一人で決断するときより、集団の話し合いで決断する方がハイリスクの結論になりやすい「リスキーシフト」など、集団と社会についての心理学を紹介しています。
■記憶と認識を読み解く
食事のメニューを記憶しているといっても、その記憶には2種類あります。昨夜の夕食のメニューを記憶しているのが短期記憶で、3年前の誕生日パーティーのメニューを記憶しているのが長期記憶です。この2つの記憶のメカニズムは異なります。また、その長期記憶も人は忘却してしまうことがあります。人間の記憶や認識について解説しています。
■経済やビジネスへの影響
友人何人かと食事をするとき、「事前に今日は割り勘でいこう」と決めていると、「せっかく割り勘なのに、自分だけ安いものを頼むのは損だ」と考え、みんなが高いものを頼んでしまい、結果として普段よりも高くついてしまうというようなことがあります。これは「割り勘のジレンマ」と呼ばれているものです。
利益を追求するとき、損失を回避するときに、人がどのような行動をとるのかは、私たちの経済や仕事に大きく関連してきます。
■楽しみながら学べる
本書は、専門的な用語や難解な理論をかみくだいて、わかりやすく解説しているので、初学者の方でも大変読みやすい内容になっています。イラストや図版も豊富なので、楽しく学ぶことができます。心理学に興味を持つ人、心理学の知識を実生活に活かしたい人に、ぜひ手にとってもらいたい一冊です。
内容説明
人間の行動、そこには必ず心の動きがある!最新の心理学をわかりやすく!
目次
1 性格と人間関係の心理学
2 集団と社会の心理学
3 記憶と認識の心理学
4 経済とビジネスの心理学
5 臨床と病理の心理学
6 心理学の誕生から発展まで
著者等紹介
申紅仙[シンホンソン]
常磐大学人間科学部心理学科教授。博士(心理学)。公認心理師。立教大学大学院文学研究科博士課程修了。立教大学非常勤講師、独立行政法人防災科学技術研究所を経て現職。専門領域は、安全心理学、産業・組織心理学、人間工学。産業・組織心理学会理事。日本人間工学会理事。中央労働災害防止協会安全行動調査アドバイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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