出版社内容情報
好評の横長ワイド判の「流れが見えてくる図鑑」シリーズに地政学が登場!
混迷を深める国際情勢の理解に欠かせない地政学が初歩から学べます。
■地政学の基礎知識
地政学とはどんな学問か、基本概念とランドパワーとシーパワー、ハートランド、リムランド、
マージナルシー、チョークポイント、シーレーンなどの地政学用語について詳しく解説しています。
■はじまりの地政学
古代から中世にかけてはランドパワーの時代。
ユーラシア大陸の各地で生まれた文明を起点に、肥沃な土地や海を求めて、
ローマ帝国、ペルシヤ帝国、イスラーム帝国などの大国が次々と現れました。
13世紀には、ユーラシア大陸の大半を支配するモンゴル帝国が
史上最大のランドパワー国家として君臨します。
■大航海時代の地政学
15世紀に入るとシーパワーがものをいうようになります。
航海技術の発展により、内海から太平洋、大西洋、インド洋などの外海にヨーロッパ列強が
乗り出していきました。なかでも世界の覇権を握ったのがシーパワー国家イギリスです。
シーパワー国家が席巻するなか、ランドパワー国家との対立も生まれました。
■陸海がぶつかる地政学
19世紀後半になると鉄道の普及で陸上輸送力が高まるとランドパワーが巻き返しをはかります。
陸と海の領土をめぐってランドパワー国家とシーパワー国家が激しくぶつかり、
2度の世界大戦を引き越しました。
結果、パワーバランスが変化し、シーパワー国家アメリカとランドパワー国家ソ連の東西対立に
世界中の国が巻き込まれました。
■国・地域で見る地政学
各時代の地政学を踏まえたうえで、ヨーロッパ、ロシア、アメリカ、中国、中東、日本という
5つの地域・国を見て行きましょう。
それぞれがシーパワーあるいはランドパワーをどのように使っているのか。
どのような問題を抱えているのか。
現在の複雑な国際情勢を理解するためのカギがあります。
■ポストコロナの地政学
2020年に突如はじまった新型コロナウイルスのパンデミック。
ようやく収束に向かいつつあるなかで起こったのが、ロシアのウクライナ侵攻です。
国連の常任理事国がランドパワーで主権国家を侵略するという暴挙は、
世界中に大きな衝撃を与えました。
パンデミック以降の動乱の時代を地政学の視点から見みます。
内容説明
教養として知っておきたい世界史を新しい視点でつかめる!国際外交の動きや事件・出来事を理解できる。
目次
地政学の基礎知識
第1章 はじまりの地政学(幕あけとなった四大河文明;オリエントを統一した大帝国ペルシア ほか)
第2章 大航海時代の地政学(ポルトガル・スペインが大海をつなぐ;銀・香辛料・奴隷でつながる世界 ほか)
第3章 陸海がぶつかる地政学(激しさをます列強の植民地支配;総力戦でぶつかった第一次世界大戦 ほか)
第4章 国・地域で見る現代の地政学(Europe1 元覇権国がひしめく大きな半島;Europe2 ヨーロッパの統合を目指したはずが ほか)
第5章 ポストコロナの地政学(世界大戦の危機ロシア・ウクライナ戦争;どうなる?NATO&CIS加盟国 ほか)
著者等紹介
神野正史[ジンノマサフミ]
河合塾世界史講師。YouTube神野ちゃんねる「神野塾」主宰。学びエイド鉄人講師。ネットゼミ世界史編集顧問。ブロードバンド予備校世界史講師。1965年名古屋生まれ。立命館大学文学部西洋史学科卒。自身が運営するYouTube神野ちゃんねる「神野塾」は絶大な支持を誇る人気講座。また「歴史エヴァンジェリスト」としての顔も持ち、TV出演、講演、雑誌取材、ゲーム監修なども多彩にこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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