出版社内容情報
本書では、オールカラーの図版を豊富に使って、日本列島の成り立ちを解説しながら、地震のしくみ、火山噴火のしくみについても解説しています。過去に起こった地震、火山噴火の災害は、将来も必ず発生します。本書を日本列島でこれから起こる地震、火山噴火災害の理解に役立ててください。
内容説明
過去の地震や火山噴火が災害予測に役立つ！未来の日本列島に起こり得ることを概観！日本周辺のプレートの動きをていねいに解説！
目次
第１章 日本列島ができるまで
第２章 日本列島下に沈み込むプレート
第３章 地震のしくみ
第４章 日本列島の過去の地震被害
第５章 日本列島の過去の火山噴火
第６章 日本列島の現在と未来
著者等紹介
中島淳一［ナカジマジュンイチ］
東京工業大学理学院地球惑星科学系教授。１９７６年茨城県生まれ。１９９４年、東北大学理学部物理系入学。２００３年、東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻博士後期課程修了（博士（理学））。東北大学地震・噴火予知研究観測センター准教授などを経て現職。専門は地震学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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breguet4194q
93
地震と火山噴火の教科書といった構成、図や表がカラーで表示されており、わかりやすいです。大きい地震があると、ニュースで解説される内容が、より丁寧に書かれています。過去の情報から現在と将来を想定することは、不確実性の高い分野としては仕方がない事だと思います。50万年後には九州は分裂し、1500万年後は日本列島は大陸と合体し、日本はなくなるそうです。自分の子孫はどうなるのかと想いを馳せるには、ちょっと残念な結末です。2021/12/23
Go Extreme
4
日本列島ができるまで：プレートの基礎知識 日本列島の形成とプレート運動 日本列島下に沈み込むプレート：日本周辺でのプレートの動き 4つのプレート 二重沈み込み 地震のしくみ：メカニズム 地震と水の深い関係 日本列島過去の地震被害：３つのタイプ 南海トラフで起こった地震 日本列島の過去の火山噴火：マグマ生成と火山噴火 富士山 桜島 有珠山 新しい島・西之島 カルデラ火山 日本列島の現在と未来：日本列島消滅までのシナリオ 海溝型地震の長期評価 内陸の活断層における地震の長期評価 未来の日本列島を襲う火山噴火 2021/02/09
aochama
4
最新の地震と噴火の知見がコンパクトにまとまっており、カラーの図と写真で分かりやすく整理されています。日本の地学的な基礎は、この一冊で十分把握できますね。地震と噴火のリスク把握にも最適です。2021/02/11
Mマジパン
3
関東大震災（大正関東地震、1923年）からそろそろ100年。70年周期などと言われて久しいが、現在の地震や火山活動の研究はどうなっているのか。この本を読むと研究の進展は著しく、すっかり様変わりしたようだ。最新理論のメカニズム（複数あり、単純ではない）から説き起こし、過去の大災害を詳細に解析し、日本列島の未来を考察している。オールカラーで写真や解説図が多く、少しこの分野の知識があれば興味深く読めると思う。特に自分の住む地域の将来予測（確率だが）は一番知りたいところだろう。2021/09/29
竜玄葉潤
3
表題の割に、当たり前の地学本。ただ、一つ違うのが、未来を描いている点、それも科学的に裏付けされたもの、そこが良い。2021/06/23
