内容説明
駒の動かし方、勝敗の決まり方から、基本の定跡までチェスを楽しむための入門書。切り取って使えるチェス盤、チェス駒付き。
目次
1 基本ルール
2 攻めと守りのテクニック
3 オープニング(序盤)の戦いかた
4 ミドルゲーム(中盤)の戦いかた
5 エンディング(終盤)の戦いかた
6 実戦から手の流れを学ぶ
著者等紹介
渡辺暁[ワタナベアキラ]
1972年生まれ。高校時代にチェスの勉強を始め、1990、1991年全日本ジュニアチャンピオン。1999~2001年全日本チャンピオン。1994、1996、2000年チェス・オリンピアード(国別対抗団体戦)、1998、2009年ゾーン選手権(世界選手権アジア地区予選)日本代表。そのほかにも国内大会優勝・海外大会参加多数。1998年、日本で2番目にFIDE(世界チェス連盟)マスターのタイトルを取得。本職はスペイン語教員・ラテンアメリカ現代社会研究者で、現在首都圏の大学でスペイン語の授業を担当するほか、メキシコ政治、アメリカのメキシコ系移民についての論考を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そり
18
チェスの奥深さからくる面白さを知ってほしい、そんな想いを感じる。例えば、入門書でありながら、ポジショナル・サクリファイスという高等テクニックにも触れる。もっとも単純にして重要と思われそうな、駒の損得。それよりも、駒の働きの差で状況を優位にするというテクニック。状況によって、駒の損得か働きかどちらを優先すべきか。考えだせば悩ましい。その悩ましさがあればこそ、チェスを面白く感じられると思う。2016/01/18
そり
12
駒の動かし方はなんとなく知っていたが、引き分けのタイミングやキャスリング等特殊なルールもちゃんと知っておきたかった。ルールに始まりテクニックからセンスまで充実した入門書で驚く。▼将棋と違い、勝利のみならず引き分けも目標にすることも戦略としてある。その為、最後まで全く気が抜けない。馴染みのない引き分けの感覚、そしてそこから広がる戦術にチェスの奥深さを感じた。▼入門書を読んだだけでも、チェスは相当に面白くかつ洗練されたゲームだと思った。だから、日本での書籍の少なさ、普及の低さはすごく不思議。2013/12/31
山のトンネル
8
カラーでわかりやすく初心者におすすめしたい1冊。2024/02/24
barcarola
4
チェスってルールはそれなりに知っていたのだが、実際の駒の動かし方(将棋ならば初手はほとんどが2六歩か7六歩になる、というような)を知らなかったので、目についた本書を読んでみた。というわけで、他と比較してどうなのかは不明だが、個人的にはわかりやすかったと思う。2022/01/29
文月葵
1
あと一歩の改良は望まれますが、現在出版されている国内の書籍としてはこの渡辺先生の本が一番かと思います。タイトルの通り、これからチェスを始める人に向けて書かれた一冊。基本ルールから棋譜の読み方、序盤から終盤の定跡とその意味、対局時のルールや専門用語等、まったくの初心者はもちろん、伸び悩んでいる中級者にも役立つ知識が盛り込まれています。PCのフリーボードやチェス盤を所持していない人は付録の(紙製の)チェス盤と駒を必要に応じて利用すると良いでしょう(ボロボロになっても良いようにコピーして持ち歩くと良いかも)。2014/05/08