よくわかる渋滞学

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784816347412
  • NDC分類 514
  • Cコード C0040

内容説明

数学と物理学を駆使して渋滞の謎に迫り、渋滞にかかわる具体的な問題とその対処方法を詳しく解説。渋滞学に関する理論のはじめての入門書。後半では、高速道路、交差点、都市部の渋滞、電車、バス、航空機、エレベーター、エスカレーター、群衆、出口への退出、障害物効果、行列、アリの行列、分子モーター、インターネット、トヨタ生産方式、経営と在庫、仕事、伝染病、噂など、様々な渋滞を具体的に見ている。

目次

第1章 渋滞とは何か(渋滞と渋滞学―様々な渋滞を横断的に研究する学問が渋滞学;渋滞の研究の歴史―工学的アプローチから理学的アプローチへ ほか)
第2章 渋滞の理論・基礎編(渋滞理論の概要―この章の流れ;セルオートマトン(1)歴史、応用―ボトムアップとトップダウン ほか)
第3章 渋滞の理論・応用編(待ち行列理論(1)歴史―待ち行列理論の発展
待ち行列理論(2)ポアソン分布―ポアソン分布の特徴 ほか)
第4章 様々な渋滞とその対策(サグ―車間距離を常に確認する;料金所とETC―一般ゲートの利用を考える ほか)

著者等紹介

西成活裕[ニシナリカツヒロ]
1967年、東京生まれ。東京大学先端科学技術研究センター教授。1995年、東京大学工学系研究科航空宇宙工学専攻博士課程修了後、山形大学工学部機械システム工学科、龍谷大学理工学部数理情報学科、ドイツのケルン大学理論物理学研究所を経て2005年より東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻に移る。2009年より現職。専門は数理物理学、および渋滞学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

91
さまざまな渋滞があるとともに、多くの理論があることを図解でわかりやすく説明してくれています。私は学生時代に待ち行列の理論を学んだことがあり、その部分はよくわかりましたが、そのほかの理論でも説明されている場面が数多くあり理解することができました。2017/08/06

チイノスケ

16
とにかく私には難しくて…。 インターネットがサクサク使えるように。それもデータの「渋滞」で学問の対象領域になるそうです。 最近、よく見かけるフォーク型の並び方も渋滞学の研究に基づく並び方だそうです。 「渋滞はなければいい」と思いがちですが「人気の店」は並んでいる=渋滞がいい事とされる視点が面白かったです。 順序良く出るために順番を振ってその通りに出る方式が一番出口から早く出ることができる(ボトルネックが出来なくて)という実験が載っていました。「急がば回れ」昔の人は感覚的にわかっていたのですね。2021/10/10

文章で飯を食う

7
随所におもしろいとこはあったが、数学のレベル高すぎ。理系の大学生がノートを取りながら、解いていかなければ、わからないんじゃないか?2015/09/21

壱萬参仟縁

7
GWで数十キロの渋滞。昨日も玉突追突事故とのこと。大変だ。年12兆円の経済損失(2頁)。自己駆動粒子の集団力学(11頁)。ラウンドアバウトは交差点の工夫(15頁)。呼損システムは、評者がとりがちな行動で、有限の待合室でN人の行列があるとN+1人目の人は撤退するもの(81頁)。ロードプライシングの発想は、環境経済学の外部不経済の市場に内部化する理論的根拠ともなるので、健康回復のため、憲法25条と共に汚染者負担の原則(PPP)と合わせて理解しておきたい(154-5頁)。渋滞は誰が引き起こし、どう解決すべきか。2013/05/04

まや

5
すごい面白かった。なぜかというと、普段考えていることとか、社会問題に、数学や物理が広く適用できそうだという学際的なことが具体的にイメージできるのが意外にも新鮮だったから。いつもは分野横断の重要性を説明される時、抽象あるいはありきたりな説明が多いが、これは違ったということ。2021/02/03

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