内容説明
中世から20世紀初頭まで栄華を誇り、世界最大の王家とも言われたハプスブルク家。オーストリア地域を中心に勢力を広げ、最盛期にはヨーロッパだけでなく中南米にまで支配が及んで「陽の沈まない帝国」と謳われた。一方で、各地域の文化、風俗を尊重しながらヨーロッパの大部分を治め続けたハプスブルク家のあり方は、近年のEUによるヨーロッパ統合の動きと二重写しになり、再び脚光を浴びている。本書では、カラー写真とイラスト、図解を駆使して、ハプスブルク家の波乱の歴史と華麗な文化をわかりやすく解説。
目次
第1章 ハプスブルク家の人々(ハプスブルク家飛翔の舞台を整えた神君―ルドルフ1世;偽書「大特許状」で皇帝カール4世を翻弄―ルドルフ4世 ほか)
第2章 オーストリアよ、結婚せよ(ハプスブルク帝国はスイスの小貴族から始まった―ハプスブルク家の誕生;ヨーロッパ人にとっての「皇帝」とは?―神聖ローマ帝国と皇帝位 ほか)
第3章 ハプスブルク家のライバル(カトリックVSプロテスタント一触即発―三十年戦争前夜;宗教戦争から泥沼の国際戦争に―ドイツ三十年戦争(1) ほか)
第4章 ハプスブルク家の斜陽(ヨーロッパをナポレオン登場以前の秩序に戻す―ウィーン体制;帝国内に吹き荒れる民族独立運動の嵐―ウィーン三月革命 ほか)
第5章 華麗なるハプスブルク文化(ハプスブルク家の冬の宮殿―ホーフブルク(王宮)
マクシミリアン1世の華麗なる都―インスブルック ほか)
著者等紹介
菊池良生[キクチヨシオ]
1948年生まれ。早稲田大学大学院博士課程に学ぶ。現在、明治大学教授。専攻はオーストリア文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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