内容説明
物理学者で環境問題にも積極的に関わる著者が、中学生の科学の基礎知識だけで、いたずらな利害に惑わされず、純粋に科学的な立場から、今現在の地球環境の物理学的状況が理解できるように書き下ろした、新しい画期的な書籍。物理学・化学・数学・生物学・天文学など、様々なテーマを絵と文章でわかりやすく解説。
目次
第1章 地球環境を考えよう(神秘の島、イースター島の悲劇―森林はどこへいったのか;現代は化石燃料に依存している―暮らしの中の化石燃料 ほか)
第2章 熱力学の歴史と保存則(物質とは何か―“もの”の意味を考える;原子・分子でできている―物質の性質を保つ最小の要素 ほか)
第3章 エントロピーは増大する(質量保存の法則―質量は保存するか;燃焼による熱エネルギーはどこからきたのか―質量とエネルギーの等価性 ほか)
第4章 自然界とエントロピー(仕事の能力とエントロピーの関係―エントロピーは状態の質を表す;熱死する環境エンジン―エントロピーが増加できない状態 ほか)
第5章 生命の持続性とゴミ問題(生命の活動とエントロピーの排出―地球の特質、生命を宿す条件;宇宙は地球のゴミ捨て場―無限に続く地球と宇宙の関係 ほか)
著者等紹介
広瀬立成[ヒロセタチシゲ]
1967年東京工業大学大学院博士課程修了。東京大学原子核研究所、東京都立大学、ハイデルベルク大学を経て、東京都立大学理学研究科教授。2002年度より、東京都立大学名誉教授。早稲田大学・理工学総合研究センター教授。理学博士。専門は、高エネルギー物理学・実験。町田発ゼロ・ウエイスト宣言の会代表。空手2段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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