失敗学

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784816341878
  • NDC分類 336
  • Cコード C0034

内容説明

技術が進歩し機械が普及するに従って、私たちの生活は以前よりも、はるかに便利になっています。その反面、小さな事故はもちろん、人命に関わる重大な事故がおこる機会も増えています。残念ながら、それらの事故=失敗が完全になくなることはあり得ません。本書は、そうした過去の失敗に蓋をして覆い隠すのではなく、失敗を正しく理解し、知識化することで、同じ失敗を繰り返すことを防ぎ、失敗を研究することによって生まれる、さらなる技術を創造すべきだ、とする失敗学の解説書です。

目次

第1章 失敗を知る―その基礎知識
第2章 失敗情報が伝達されるとき
第3章 失敗に学ぶということ
第4章 失敗が創造を生む
第5章 失敗と向き合う―組織の中の個人
第6章 失敗と向き合う―組織のリーダー

著者等紹介

畑村洋太郎[ハタムラヨウタロウ]
1941年、東京生まれ。東京大学工学部機械学科修士課程修了。東京大学大学院工学系研究科教授を経て、工学院大学国際基礎工学科教授。東京大学名誉教授。専門は失敗学、創造的設計論、ナノ・マイクロ加工学、知能化加工学。2001年より畑村創造工学研究所を主宰。2002年には特定非営利活動法人「失敗学会」を立ち上げ、初代会長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りか

5
成功した人を真似ても成功はできない。失敗した人と同じ失敗をしないようにすれば成功に近づくことができる。以前から失敗学に興味があった為、読みやすいこの本から手に取った。作者は失敗学を唱えた畑村さんであり概要を知るには十分な内容だ。歴史を学べば人は同じ失敗を繰り返している。これを断ち切るには過去の他人の失敗を学ぶことで同じ失敗をしないようにする必要がある。しかし、失敗はネガティブなため隠されがちだ。予め失敗を共有できるシステムをいかに構築するかが課題だと思った。2014/12/22

がっち

5
基本的には失敗学のすすめと同様の内容。しかしこちらは単元ごとにまとめてあるため読みやすい。失敗学のすすめかこちらの本をぜひ手元に置いておきたい。B2010/11/27

tooka

5
「日本の風潮として、責任追及をして当事者の処分が決まると、その問題自体が解決したかのように思い、原因究明がおざなりにされがちです」。バイトでも正社員でも思い当たるフシはある。サラッと一読するの推奨。2009/09/09

がんぞ

4
「重大な事故で類似先行例が無く、倫理的に非難の余地の無いものはほとんどない」。東日本大震災にともなう東京電力福島第一原発事故の調査委員会委員となって注目されたが、2007年7月16日、新潟県中越沖地震(M6.8)によって原発は緊急停止し、低レベルとはいえ放射能漏れがあったことは(おなじみのハインリッヒの法則による)原発の安全性への警告であった。対照的にJR東日本は1995年阪神大震災、2004年10月新潟中越地震で上越新幹線が「新幹線初の脱線事故」起こしたことを重視し、補強工事・システム対策を終えていた。2015/09/25

ゆっぽん

4
失敗学のすすめを読んで、こちらも読んでみた。 失敗学の本なのだからしょうがないのかもしれないけど、あのアイデアの発想~構造~検証あたりの論理構造説明のところを図解なのだからもっと具体的なイメージで描いて欲しかった・・・。 けれども、特に組織における失敗の在り方や扱い方は勉強になります。仮想演習、逆演算、司法取引。今のシステムだってあと数年でいろいろガタがくるかもしれませんし。2015/07/05

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