内容説明
論理を図解するという不可能を可能にした本。目で見てわかる論理の世界に驚嘆することから本書の世界ははじまります。本書の決して飽きさせることのない話術と図解の論理についていけば、読者は人間に不可欠の論理を磨くことができます。
目次
第1章 記号論理学は脳のエクササイズ
第2章 イエスとノーから全てが始まる
第3章 「または」と「かつ」の大活躍
第4章 1と0が生み出すパワー
第5章 「もしも」がシュールな世界を生み出す
第6章 論理学の「公式」って何だ?
第7章 コンピュータは人間より頭がいいか?
第8章 「ヤヤコシイ関係」も論理だった
第9章 全てか無か、それが問題の述語論理
著者等紹介
平尾始[ヒラオハジメ]
1954年神戸市生まれ。1992年、早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程修了。専門は西洋哲学(分析哲学・論理学・言語哲学)。現在早稲田大学、武蔵野美術大学で哲学、論理学、人工知能論等の講師をつとめる。また、代々木ゼミナールで受験生に現代文・小論文を指導している。1995年から、インターネットに小論文指導のホームページを開設、受験情報の公開と添削指導を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェルナーの日記
92
論理学は、アリストテレスの定言的三段論法が有名だが、本書は19世紀末からの近代~現代哲学が発展していく中でテクスト(条件式文章を示す『もし~ならば~である』という文章)に数学的思考を取り入れた『記号論理学』を、初心者にも分かりやすく解説。例えば『∀(ターンA)』は、全ての存在という意味。『∃(バックE)』は、とある存在等など。これらの記号を組み合わせ、テクストを算数のように計算を可能にした理論である。そこで問題! 1.猫は私です。2.我輩は猫である。3.よって私は我輩であるは、妥当(真)か、否か(偽)か?2015/03/20
チャック
6
言葉や関係、仕組みや命題が記号に変わる。数学にも外国語にもパソコンにも使える 論理記号の初歩を学ぶ本2013/08/07
オランジーナ@
3
図があまりわかりやすくはない。全体的に浅い話で終わっていて、もう少し詳しい説明がほしいことが多い。2016/10/14
読書家
2
論理記号、条件文、関係論理(二項関係)、述語論理など興味深いことを学んだ2014/09/05
か
2
一通り読んだけれど、もう一度読むことはないと思う。しかしこういうのも論理学だったのかという発見や面白さはあり、読んで良かったと思った。アルゴリズムと聞いて、アルゴリズム体操がつい浮かんでしまった。笑2012/03/19