内容説明
公理(証明する必要のない自明なもの)から定理(公理に基づいて証明されるもの)を導き、いくつかの定理を組み合わせて、複雑な証明を行う。つまり、当たり前のことも積み重ねると驚くような結論が導かれる、ということです。そして、それが幾何学の醍醐味です。本書も、はじめはごくごく単純なことから説明をはじめ、そうした要素を積み重ねてゆくことで、すこしづつ複雑で難しいことを理解できるようにしています。本書で、幾何学の問題を解答できたとき、すごくうれしかったことを思い出してください。
目次
第1章 幾何の成り立ち
第2章 点と直線
第3章 三角形
第4章 四角形
第5章 円
第6章 幾何の有名な定理と問題
第7章 非ユークリッド幾何学
著者等紹介
中野恵美子[ナカノエミコ]
1995年ロンドン大学キングスカレッジ大学院哲学科修士課程卒業。帰国後、大手予備校、専門学校などで教鞭をとるかたわら、翻訳者、IT系およびサイエンス系ライターとして活動。日本論理哲学学会会員
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チャック
9
数検準二級の参考に。幾何学を教えるのとタレスからアインシュタインまでに至る幾何の歴史を教えてくれる本。図書館本だけど欲しくなった。2014/06/19
ばいおくん
2
中学校で習う図形の総ざらい。学校では、順を追って学ぶため、全体像と、何故その順番か、その先にあるものを予見しにくいため、どうも図形が苦手だったが、こうした全体観的視点でぱらぱらめくっていると、何故幾何学が必要で、教わる順番の必然性、実社会への応用など、種明かしをされた感が強い。何より頭の体操になる。好みは分かれると思うが。2016/01/27
noritsugu
0
図形ごとに色々な証明が書いてあるだけなんだけど、なかなか面白い。とばし読みができないから、ちょっと時間がかかったけど、夏に借りてずーと放置しておくこともなかった。2005/12/07
森のフクロウ
0
面白いけど、途中から説明が難しかった。2020/07/18