水滸伝

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784816338090
  • NDC分類 923.5
  • Cコード C0097

内容説明

「水滸伝」は梁山泊に集う好漢たちが繰り広げる壮大な物語。本書は、痛快で外連味あるストーリーのダイジェストはもちろんのこと、武松、魯智深といった有名な登場人物に焦点を当て、わかりやすく解説しています。また、英傑のモデルとなった実在の人物、年代における語彙の変遷、演劇や日本文化との関連といった様々なテーマを学術的に読み解きます。フィクションと思われている「水滸伝」が、意外にも多くの部分で史実に基づいていることや、時代に応じて微妙に変化しつづけた「水滸伝」から中国社会の変遷が読みとれることに気づくでしょう。

目次

第1章 『水滸伝』の物語をおって(宋国に騒動の種が降る―東京から渭州へ;魯智深、林冲と兄弟の契りを結ぶ―五台山から東京へ ほか)
第2章 『水滸伝』物語の中から(宋代の都市―宋代の行政区画;河川と運河―都市と水運 ほか)
第3章 『水滸伝』物語ができるまで(作者は誰か?―謎の人物「施耐庵」;もう1人の作者―2人目の作者「羅貫中」 ほか)
第4章 『水滸伝』物語ができてから(その後の『水滸伝』―『水滸伝』の続編;陳忱『水滸後伝』(第1~12回)―阮小七再登場 ほか)

著者等紹介

松村昂[マツムラタカシ]
1938年生まれ。京都大学文学部(東洋史学)卒業、同大学院文学研究科(中国文学)博士課程修了。専門は、中国明・清時代の詩文。1970年より、大阪教育大学(中国語)、名古屋大学教養部(東洋文学)、京都府立大学文学部(中国文学)の教職に就き、2002年定年退職。京都府立大学名誉教授

小松謙[コマツケン]
1959年生まれ。京都府立大学文学部教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程中退。京都大学博士(文学)。演劇・小説など中国の白話文学について、厳密な校勘作業により各テキストの成立過程を跡づけるとともに、そこで語られる物語の変容、また民間伝説との関わりについても研究を行っている
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