図解雑学 クラウゼヴィッツの戦争論

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784816337338
  • NDC分類 391.1
  • Cコード C0031

内容説明

戦争というきわめて複雑な政治的・社会的現象を深く分析し、理論的、体系的に解説した偉大な古典『戦争論』をわかりやすく解説。

目次

序章 『戦争論』を読み解くカギ
第1章 戦争とはなにか
第2章 戦争の理論について考える
第3章 戦略を考察する
第4章 攻撃と防御について
第5章 戦争を計画する―戦略のおもな機能と重要性
第6章 『戦争論』を理解するための時代背景
第7章 クラウゼヴィッツの生涯
第8章 『戦争論』の与えた影響
第9章 現代に生きる『戦争論』

著者等紹介

川村康之[カワムラヤスユキ]
防衛大学校教授(戦争史・戦略思想史)。1943年東京都世田谷区に生まれる。1967年防衛大学校卒業、1983年ドイツ連邦軍指揮大学修了、1999年法政大学社会科学研究科修了(修士)。職歴:1986年防衛大学校助教授、1993年第4普通科連隊長、1995年防衛大学校教授、1999年自衛官を退官(1等陸佐)、同年文官として防衛大学校教授に着任
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感想・レビュー

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姉勤

22
世界中で読まれる軍学書「戦争論」同書の、ダイジェストと図解、クラウゼヴィッツの来歴、そして時代背景や現代(といっても2004年の版)への応用がわかりやすい。日本では「孫子」の方がメジャーかな。同書を読む前後の理解を深めるには最適と思える。未完であること、ナポレオン戦争を経て内容を書き換えたこと、夫人により編纂が進んだことなど、意外な豆知識が豊富。技術が進もうが、所詮やるのは人間。戦争は政治の延長であれば、人間の意志により停める事はなんとでもできる。が、政治を永久に放棄した某国では留める手段も、また無い。2021/05/15

フジタ

3
クラウゼヴィッツが1780-1831年の人であることをふまえて成立背景をじっくり説明することで「古典」として「戦争論」を正しく読み解こうという姿勢がとても心地よかった。誤解や曲解は学問の敵だものね。ただ、「図解」と銘打ってる割にちょっと図がわかりにくいのはいかがかと…文章はわかりやすいだけに残念。2016/04/13

kiji

3
★3。オリジナルが自分には難しすぎで挫折したので、こちらでさわりを。原本のニュアンスをどこまで伝えているのか不明ではありますが、田中芳樹さんが銀英伝で使っている戦争関連のフレーズが出てきてニヤリ。現代の戦争(テロ)に通じるかは疑問も、フィクションでの活用には問題ないでしょう2015/09/29

Meistersinger

2
思考モデルでしか存在しなかった筈の「絶体的戦争(敵の絶滅を目標とする)」が核兵器の開発などで現実化してきたというのは興味深い(現実の戦争との弁証法的思考が必要だけど)。摩擦や重心などの独特の概念にも注目。クラウゼヴィッツは戦争における政治の優越(あくまでも政治の手段)を求めたはずなのに誤った解釈がされる等、抽象性故か戦争論は様々に解釈が可能である。2014/10/24

今寺

2
超難解らしいクラウゼヴィッツの「戦争論」の解説本。平易な文章とイラスト・図表で非常に分かりやすくなっている。戦争論自体の解説だけでなく、それが書かれた時代背景、著者の生涯、後世に与えた影響なども書かれているのが素晴らしかった。なにより19 世紀前半に書かれた「戦争論」が現代にも通じる思想をもっていることには驚かされた。内容は割合近代的な思想に思われるのだが、作者はナポレオンと同時代の人物である。なぜ世界史の授業でもっとクラウゼヴィッツが取り上げられないのか不思議である。2012/10/29

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