内容説明
農民出身であるにもかかわらず、人一倍の努力と知恵で関白の地位にまで登りつめた豊臣秀吉。日本史上、もっとも出世し、波瀾万丈の生涯を送った男が秀吉ではないだろうか?本書は、秀吉の波乱に満ちた一生をたどりながら、優れた決断力と潔さ、臨機応変の行動力、発想の柔軟さを武器に、出世街道を驀進した彼の人物像に迫ったものである。異才の片鱗が伺える幼少時代の逸話から、信長に誠心誠意で尽くし続けた姿勢や、先輩たちを差し置いて、天下統一を果たし、最愛の子秀頼に愚かしいまでの愛情を注いで死んでいくまでの人間味溢れる秀吉の姿を、戦国時代の背景とともに、いきいきと描き出す。
目次
第1章 異才の片鱗
第2章 一軍の将
第3章 長浜城主
第4章 中国方面司令官
第5章 跡目争い
第6章 天下人
第7章 夢のまた夢
著者等紹介
志村有弘[シムラクニヒロ]
相模女子大学教授・二松学舎大学、同大学院講師。立教大学大学院文学研究科博士課程修了。1941年、北海道深川市生まれ。怪奇・怨霊説話など歴史の闇の世界に関心を持つ
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