内容説明
現代を考える上で重要なキーワードである宗教について、世界宗教や日本の諸宗教、現代宗教を取り上げ、その成り立ち、歴史、教え等の概要をやさしく解説しました。
目次
第1章 宗教についての基礎知識
第2章 古代宗教の世界
第3章 仏教
第4章 キリスト教
第5章 イスラム教
第6章 南アジアの宗教
第7章 中国の宗教
第8章 世界の新宗教
第9章 日本の伝統宗教
第10章 近代日本の宗教
第11章 現代社会と宗教
著者等紹介
井上順孝[イノウエノブタカ]
1948年生。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科博士課程中退後、1974年、東京大学文学部助手、1982年、国学院大学日本文化研究所講師となる。近代の宗教運動の比較研究を行い、『新宗教事典』(弘文堂)の編集に携わる。また日本文化研究所では、『神道事典』(弘文堂)の編集において中心的役割を果たす。1992年、『教派神道の形成』(弘文堂)より博士号(宗教学)取得。現在、国学院大学日本文化研究所教授。また、宗教教育に関する調査・研究をはじめ、宗教情報リサーチセンターの責任者として、現代宗教の情報収集と公開という活動にも携わっている
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感想・レビュー
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白義
9
今は最新版あり。安定の図解雑学クオリティで三大宗教だけに及ばず、世界の宗教の歴史や社会的側面を適度なボリュームで理解できる。さすがに井上順孝が書いただけあり、現代の宗教事情についても基礎的知見が得られる。キリスト教が初期は治癒神アスクレピオス崇拝と競合していたなど入門書としてはややディープな記述も。ニューエイジや自己啓発とも混合したハイパー宗教という分類は初めて知った。名前はたいそうだけど特定の伝統宗教に依らないことからこの名前がつけられている2013/09/29
かくたす
0
知らないから漠然と不安なことが多いので、手始めに宗教について知ってみようと読んでみた。とっかかりとしては読みやすくて良いかと思う。歴史と深く関わっているので、もう一回勉強したくなった。2011/07/29
Figaro
0
自分も含めて日本人は宗教については習俗的(信仰心がないといいながら初詣、七五三、お盆、葬式をきちんと行う)で、宗教=胡散くさいもの(カルト等)と偏見を持ってしまうけれど、本書は、世界3大宗教(キリスト教、イスラム教、仏教)をはじめ、各地域ごとに宗教の歴史と教理を分かりやすく整理して図解入りで解説している。宗教学入門には最適。2010/06/05
takashi1982
0
宗教の本はトンデモからあまりに高度なモノ(それこそ「神学論争」の世界)まで玉石混淆だが、図解雑学でありながら、アカデミズムの人間が書いた本として、入り口に最適である。現在のオーソドックスな宗教に対して簡単な解説をするとともに、宗教の成り立ちや原始宗教、さらに、日本の新興宗教など、その対象はなかなか広い。巻末に、参考文献が上げられているが、その選択も、アカデミズムの入り口的な本を多く紹介していて安心できると思う。2010/04/30
ひばり
0
図解雑学のシリーズは結構すきです。2009/10/29