内容説明
既存の学問の枠を越え、『左と右』という切り口で、広大な宇宙から、生物、原子、そして万物の起源となった「対称性の破れ」まで、自然界の不思議に迫る。
目次
1章 どっちが左で、どっちが右か?
2章 歴史、文化、生活、芸術のなかの左と右
3章 マクロの世界の左と右
4章 生物の世界の左と右
5章 分子の世界の左と右
6章 電磁気学における左と右
7章 ミクロの世界の左と右
8章 ミクロから再びマクロへ
著者等紹介
富永裕久[トミナガヒロヒサ]
1964年、北海道千歳市生まれ。東京理科大学卒。サイエンスライター。1990年より編集プロダクション、コミュニケーションハウス・ケースリーに所属。以来、自然科学を中心に、単行本はもちろん、雑誌やWebサイトなどで、幅広く活躍。著書に『フェルマーの最終定理』(ナツメ社)、『そこが知りたい! 人体の不思議』(共著、かんき出版)、『インターネット今日と明日』(共著、エーアイ出版)などがある
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感想・レビュー
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トムトム
22
言われてみれば、確かに!右と左の概念は曖昧なものなのだと感じました。言われなければ疑問にも思いませんでした。最初の生命が誕生した際、重力があるから上と下は分かる。多細胞になって移動できるようになると、前と後ろができる。で、右と左。読めばきっと分かります♪2020/11/28
seichan
3
図書館本。右と左を宇宙人にどう説明する?といった話から、文化、生物、分子、銀河、量子などなどの領域での知識を広く浅くチョイス。以下、面白かった点……。リモネンは鏡像体があってS-リモネンは柑橘系の香りなのにR-リモネンは石油の香り、グルタミン酸はL(S)-には旨味があるがD(R)-には味がない。個人的には、まるで理解できない量子分野でのパリティの破れとかいうのが興味が湧いて頭に入るようにしたいと思った。なんか良い本にあたるべきかも。 2020/03/09
aats917
1
左と右というテーマで横断的に物理学・化学・生物学それぞれの切り口から解説をしている本です。関係する分野全体の知識があったので個人的にはとても楽しく読めました。ただ、図解雑学として「知識ゼロの人」にもわかりやすいかどうかはかなり微妙です。やはり横断的に説明しようとした分、一つ一つの解説が薄くて、知らない分野の事は「えっ説明はそれだけ?」と感じる人も多いのではないかと思います。図解雑学ではなく新書の形式とページ数で作りこめば良書になるのではないかと思いました。2014/02/12
χ
1
読みやすくわかりやすかった。わからないとこもあったけど。右利きが多いわけ、他の動物の脳と比べたらわかるかな。左利きにしたからといって映像記憶がよくなったりはしないだろう。左右について量子力学についてもう少し知りたい2012/11/09
tk
1
後半の素粒子論はページを埋めるために書かれたようにしか見えない。2011/07/04