出版社内容情報
《内容》 レベルの高い最新情報を分かりやすくまとめた総論と,データによって設定・構築された臨床シミュレーションによる効果的な理解がこのシリーズの特色である.今回は肺癌を取りあげ,日常臨床で遭遇する代表的な30種類の状況を精選,設問を設定し,臨床現場に立ち会った場合どう対処すべきか考え,理解できるようになっている.
《目次》
総 論
1 肺癌の疫学
わが国における肺癌の動向/肺癌のリスク要因
2 肺癌の新しい病理分類
前浸潤性病変の定義/小細胞癌の亜型分類/腺癌の亜型分類/大細胞癌の亜型分類と神経内分泌腫瘍のスペクトラム/腺扁平上皮癌の定義/多形,肉腫様あるいは肉腫成分を含む癌
3 肺癌のバイオロジー
肺癌の原因と多段階発癌/癌抑制遺伝子の異常/癌遺伝子の異常/テロメラーゼ/肺癌の遺伝子異常の臨床的意義
4 TNM分類と予後因子
TNM分類の内容/病期別に見た現行TNM病期分類の妥当性と問題点
5 肺癌の生物学的予後因子
癌関連遺伝子群/細胞周期遺伝子群/癌抑制遺伝子群3/癌転移抑制遺伝子群/テロメラーゼ/非小細胞肺癌の複合遺伝子診断による病期分類
6 肺癌の画像診断-胸部単純X線写真とX線CT画像を主体に-
胸部X線/CT/MRI/PET(positron emission tomography)/シンチグラフィー
7 肺がん検診
単純X線による肺がん検診の評価/CT検診
8 肺癌の気管支鏡診断と治療
蛍光気管支鏡,超音波気管支鏡診断と光線力学治療/気道狭窄における気道ステント留置
9 肺癌の外科治療
標準手術/機能温存手術/拡大手術/縮小手術/胸腔鏡下手術/小細胞肺癌
10 肺癌の放射線治療
EBM医療体系における放射線治療/将来期待されている治療法
11 肺癌の化学療法
非小細胞癌の化学療法/小細胞癌/レベルアップをめざす方へ
12 癌治療の臨床試験とインフォームドコンセント
癌医療でなぜ臨床試験が必要なのか?/なぜ臨床試験にインフォームドコンセントが必要なのか?/日本独自の,癌医療に関するインフォームドコンセントはあるのか?/癌の臨床試験をどのように説明するか?
疾 患 編
1 最近,顔がむくんできたんだけれど・・
2 瞼が開かない!
3 最近肩こりがひどいんだけど・・・
4 胸部異常陰影を有する患者に生じた意識障害
5 腰痛症でいいの?
6 左半身に力が入らない!
7 造船所に長年勤務した男性が胸痛を主訴に来院
8 不 明 熱
9 本当に喘息?
10 息切れは肺気腫のためだけど
11 間質性肺炎と言われているが!
12 結核でいいの?
13 検診では異常がなかった愛煙家
14 見れども見えず?
15 肺に影があると言われた80歳の男性
16 肺に水が貯まっていると言われたが・・
17 肺に陰があると言われたが・・
18 古い影と言われているが・・
19 RECIST?
20 手術前に抗癌剤?
21 二回目の治療だけど・・・
22 分子標的って何?
23 切らずに治すと言われたけれど
24 免疫療法って何?
25 抗癌剤投与後に生じた息切れ
26 放射線治療後に生じた熱
27 吐き気より下痢
28 好中球が減少したら?
29 この痛みを何とかして
30 足を切断したけれど,胸は何回開けるの?
内容説明
本書は、今後、さらに肺癌診療を発展させようと考えているパイオニア精神に溢れた医学生や研修医と、呼吸器専門医を目指して勉強中の若い医師を対象に編纂した。疾患編では、日常肺癌診療で遭遇する代表的な30種類の状況を精選し、問題形式のシミュレーションを行っている。
目次
総論(肺癌の疫学;肺癌の新しい病理分類;肺癌のバイオロジー;TNM分類と予後因子 ほか)
疾患編(最近、顔がむくんできたんだけれど…瞼が開かない!;最近肩こりがひどいんだけど…;胸部異常陰影を有する患者に生じた意識障害 ほか)
著者等紹介
河野修興[コウノノブオキ]
広島大学大学院医歯薬学総合研究科病態制御医科学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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