出版社内容情報
《内容》 インフォームド・コンセントの目指す目標は,患者にとって最善の医療を提供することです.そのために医師は医学情報の提供によって患者による自己決定をサポートする役割を果たさなければなりません.
著者らの聖隷三方原病院では,病院の玄関に患者の権利に関する宣言を掲げて,いち早くインフォームド・コンセントの概念を導入してきました.以来10年間にわたる病院をあげての実践からうまれたのが本書であり,専門家至上主義の対極にある「ICの考え方」を示しています.
総論と具体的な実践例などを中心に書かれた各論は,それぞれ実際の医療現場で遭遇するICについての一つの解決策を提示しています.医療のあり方に疑問を持ったり,悩んだりしたとき考えるヒントを与えてくれる,およそ医療に携わるすべての方々に読んで頂きたい好著です.
《目次》
PART 1
1 ICが目指すもの
2 これまでの医療の基本
4 ICが問題になる場面
5 よりよい情報提供の方法
6 自己決定の支援
7 セカンド・オピニオンの意義
8 ICをめぐる諸問題
9 患者と医療者の関係はどのようなものになるか
PART 2 実践レポート
1 外科におけるICの軌跡と今後の課題
2 精神科医療現場のIC
3 緩和医療におけるIC
4 ICとクリティカルパス
5 服薬指導とIC
6 画像診断での情報提供の工夫
7 治験におけるIC-特に治験コーディネーターの役割について
8 患者の意志決定に看護が果たす役割
9 看護記録の開示によるICの推進
10 ICとIT
11 栄養士の立場からみたIC
12 カルテ開示のルールづくり
目次
ICが目指すもの
これまでの医療の実態
ICが成立している状態とは
ICが問題になる場面
よりよい情報提供の方法
自己決定の支援
セカンド・オピニオンの意義
ICをめぐる諸問題
患者と医療者の関係はどのようなものになるか
外科におけるICの軌跡と今後の課題〔ほか〕
著者等紹介
宮本恒彦[ミヤモトツネヒコ]
聖隷三方原病院副院長
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感想・レビュー
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