出版社内容情報
《内容》 ■著者自らの手によるスケッチをはじめ,読影法のエッセンスを凝縮してスリムにまとめられた本書は,まさに永年の経験から生み出された貴重な珠玉集といえる.■胃X線診断の経験者にも初心者にも味わい深い必見の書であり,著者の円熟した筆致はわかりやすく,読者をして真の理解を助けるはずである. 《目次》 I 知っておきたい基本的なこと 1.歴史的なこと/2.コツとはなんだ/3.読影と撮影は一体不可分/4.正常像とは何かII 読影のコツ-一般的にいえること- 1.“曲線の不連続”を探すこと/2.よく撮れている写真を探すということ/3.埋もれている所見を探し出すこと/4.摘出した胃のX線写真について/5.読影の実際III 病変の発見-存在診断- 1.四大撮影法で,癌はどうみえるのか/2.充盈像をどう読むか/3.圧迫像をどう読むか/4.粘膜皺襞像をどう読むか/5.二重造影像による病変の発見IV 病変の診断のコツ-二重造影像を中心に- 1.胃癌検診の効果-外来検査が大切-/2.胃癌の肉眼分類/3.まず全貌をみること/4.局所をどうみるか/5.前壁病変か後壁病変かの見分け方V 胃潰瘍の良性悪性の鑑別VI 症 例-基本的なもの-VII 症 例-やや複雑なもの-VIII X線と内視鏡とはどちらがよいかIX スケッチは大切X 癌の深達度診断(mかsmか)む す び
目次
1 知っておきたい基本的なこと
2 読影のコツ―一般的にいえること
3 病変の発見―存在診断
4 病変の診断のコツ―二重造影像を中心に
5 胃潰瘍の良性悪性の鑑別
6 症例―基本的なもの
7 症例―やや複雑なもの
8 X線と内視鏡とはどちらがよいか
9 スケッチは大切
10 癌の深達度診断(mかsmか)
著者等紹介
市川平三郎[イチカワヘイザブロウ]
国立がんセンター中央病院名誉院長。財団法人早期胃癌検診協会名誉院長。大正12年(1923)東京生まれ。昭和23年千葉医科大学卒業。千葉大学医学部放射線科助教、国立がんセンター病院放射線科医長を経て同病院院長に就任。日本医学放射線学会長、日本癌治療学会長、WHO国際胃癌情報センター代表、国際対癌連合(UICC)TNM分類委員会日本代表などを歴任。朝日文化章、第23回総合医学賞、NHK放送文化賞、勲二等瑞宝章、ドイツ・レントゲン賞ほかを受賞。著書に「百歳まで生き、がんで死のう」「がん顧録」(両著とも講談社)。「ドクター平三郎の世界漫遊記」(タケハヤ出版)がある
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