内容説明
かつて心筋炎と心筋症は遠く離れた存在であり、この二つの疾患を同時に議論することは無謀に思えた時代があった。しかし、今日では、病態の類似性より、むしろ病因の特定とその病理解明に多くの精力が費やされはじめている。これが今日の心筋炎・心筋症臨床における到達段階であろう。今回の編集に当たってはこの到達段階に最も留意した。病因論を踏まえた心筋症・心筋症臨床の一助となる本である。
目次
A 心筋炎(心筋炎の概念とその変遷;急性心筋炎;遷延する心筋炎)
B 心筋症(特発性心筋症の概念とその変遷;拡張性心筋症;肥大型心筋症;拘束型心筋症;不整脈源性右室異形成症;特定心筋症)
著者等紹介
和泉徹[イズミトオル]
北里大学内科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。