出版社内容情報
いま、求められる知── 「グローバル化」の語がかつての輝きを失い、これまでの認識や前提が大きく揺らぐ現代において、国際社会学は何を問い、いかなる可能性をひらくのか。キー概念と方法論を根本から整理しなおし、移民・難民、脱植民地化などの古典的な課題から、外国人労働者やセトラー・コロニアリズムといった最先端のテーマまで、幅広い事象を通じて国際社会学のアクチュアリティを示す、新たな本格派テキスト。
【目次】
序 章
第Ⅰ部 国際社会学の理論と方法
第1章 国際社会学のこれまでとこれから
-- 国境を越える現象をいかに捉えるか
はじめに
1 「第二の近代」と国際社会学
2 「リベラル・モデル」の受容と新たな状況
3 国際社会学を学ぶ意義
おわりに
解説1 植民地主義/脱植民地化
第2章 人種とエスニシティの社会学
-- グローバル化のなかの人間集団を考える
はじめに
1 人種からエスニシティへ
2 帝国への逆襲 -- 反レイシズムと脱植民地化の問い
3 アイデンティティ・ポリティクスという難問
おわりに
解説2 ナショナリズムの社会学
第3章 国際移動のエスノグラフィー
-- 多地点フィールドワークの挑戦
はじめに
1 国際社会学におけるエスノグラフィーの意義
2 フィールドとの向き合い方
3 国際移動をトランスナショナルに把握する -- 調査の事例から
おわりに
解説3 なぜ人は国境を越えるのか -- 国際移動理論の変遷
第4章 「外国人」をめぐるオーラルヒストリー
-- 口述の資料からわかること
はじめに
1 国際社会学とオーラルヒストリー
2 オーラルヒストリーから見る(1)-- 四・三事件と移住の背景
3 オーラルヒストリーから見る(2)-- 非正規滞在から正規化へ
おわりに
解説4 出入国管理政策の歴史
第5章 トランスナショナルな生活を測る
-- 量的手法の適用可能性
はじめに
1 対象者を選んで調査を行う
2 トランスナショナルな活動を測定・分析する
3 量的研究のジレンマ
おわりに
解説5 国際比較のための指標
第Ⅱ部 国際社会学のローカルな現場から
第6章 日本の若者の海外移住
-- 名づけにくい中間的な移民を捉える
はじめに
1 新しい移民の潮流
2 エリートおよび富裕層の海外移住
3 中間的な移民の多様性
おわりに
コラム1 フィリピンへの英語留学と移動のダイナミズム
第7章 国境を越える労働市場と移民労働者
-- 建設業での受け入れにおける技能と包摂
はじめに
1 労働市場をめぐる社会学



