出版社内容情報
「代表制の危機」を乗り越えるために──。私たちが自明視してきた選挙による議員の選出は、いまや様々な批判にさらされている。では、より望ましい政体として何がありうるのか。有力視される抽選代表政や知者代表政と比較し、理想化されたモデルを超えて包括的に検討。混合システムとしての新たな構想を提示する。
【目次】
序 章
     はじめに
     1 ロトクラシーとエピストクラシー
     2 定 義
     3 評価基準
     4 本書の独自性
     5 先行研究の問題点
     6 本書の射程
     7 本書の構成と概要
  第Ⅰ部 非道具的価値
 第Ⅰ部序論
第1章 対等者としての処遇
     はじめに
     1 〈対等者としての処遇〉は追求すべき価値か
     2 代表制の問題
     3 エピストクラシー
     4 ロトクラシー
     おわりに
第2章 自己統治
     はじめに
     1 自己統治論
     2 自己統治論に対する批判
     3 エレクトクラシーにおける〈自己統治〉
     4 エレクトクラシーに対する批判
     5 一致の合理的期待
     おわりに
 第Ⅰ部結論
  第Ⅱ部 道具的価値
 第Ⅱ部序論
第3章 エピストクラシー
     はじめに
     1 理想的条件
     2 非理想的条件
     おわりに
第3章補論 エピストクラシーの諸構想と参政権くじ引き制
     はじめに
     a エピストクラシーの諸構想
     b 参政権くじ引き制
     おわりに
第4章 ロトクラシー
     はじめに
     1 理想的条件
     2 非理想的条件
     おわりに
第4章補論 政 党
     はじめに
     a 立法過程
     b 選挙過程
     おわりに
第5章 子どもの参政権と代理投票
     はじめに
     1 子どもの参政権
     2 代理投票
     3 代理投票の制度設計
     おわりに
 第Ⅱ部結論
  第Ⅲ部 混合システム
 第Ⅲ部序論
第6章 制度構想
     はじめに
     1 制度改善のポイント
     2 制度構想の提示
     3 制度構想の評価 -- 道具的価値
     4 制度構想の評価 -- 非道具的価値
     おわりに
第6章補論 その他の構想との比較
     はじめに
     a ロトクラシー構想
     b ハイブリッド二院制構想
     おわりに
第7章 批判への応答
     はじめに
     1 熟議の批判
     2 答責性の批判
     3 少数派保護の批判<

              

