大衆検閲の時代 - ヴィクトリア朝の道徳主義とハーディ

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大衆検閲の時代 - ヴィクトリア朝の道徳主義とハーディ

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  • サイズ B5判/ページ数 382p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784815812119
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C3098

出版社内容情報

「表現の自由」が保障され、かつ法的な検閲制度が存在しないなかでも、大衆によって「不適切な」表現が陰に陽に規制された時代──。現代にも通じるイギリス出版界の自己検閲の実態に迫るとともに、巧みな本文改変によって、氾濫する道徳主義と渡り合った作家トマス・ハーディの挑戦を読み解く。セジウィック『男同士の絆』の訳者による探究の頂点。


【目次】

序 章 検閲と大衆
     1 検閲官「グランディ夫人」
     2 検閲研究と問題の所在
     3 本書が目指すもの

  第Ⅰ部 ヴィクトリア朝の出版・検閲・読者

第1章 「清らかな」イギリス
     1 悪徳の栄え -- ホーリーウェル・ストリート物語
     2 道徳推進団体と外国人嫌悪(ゼノフォビア)
     3 家庭の娯楽 -- 朗読・削除版・「弱い」読者

第2章 グランディズムと小説
     1 純潔の指標 -- W・M・サッカリー対アントニー・トロロープ
     2 新聞雑誌と曖昧な境界線 -- ウィルキー・コリンズの事例から
     3 貸本屋と曖昧な境界線 -- ミューディ対ジョージ・ムア
     4 出版の経済学

第3章 書籍と法
      -- 表現の自由か、読者の保護か
     1 猥褻物頒布規制法の成立
     2 女王対ヒックリン裁判 -- 反カトリック文書か、ポルノグラフィか
     3 悪徳撲滅協会対デケムウィリ --『ガルガンチュアとパンタグリュエル』論争
     4 ヴィゼッテリー裁判 -- エミール・ゾラの英訳書をめぐって

第4章 表現の自由を求めて
      -- 誌上シンポジウム「イギリス小説における率直さ」
     1 自由の条件 -- ウォルター・ベザント
     2 キャビネットの中の自由 -- イライザ・リン・リントン
     3 自由の処方箋 -- トマス・ハーディ

第5章 改変の詩学と政治学
      -- ハーディの挑戦
     1 ジョージ・メレディスの教訓
     2 戦略としての本文改変
     3 戦略の有効性
     4 エクリチュールの力学

  第Ⅱ部 変幻するハーディ小説

第6章 『はるか狂乱の群れをはなれて』
      --『コーンヒル・マガジン』の検閲に抗して
     1 「高潔」なオウク
     2 バスシーバの「改心」

第7章 『帰郷』
      -- 出奔か、駆け落ちか
     1 母の予言
     2 エグドン脱出物語 -- 背信の翳
     3 ユステイシアの死
     4 盲目のクリム -- 道徳感情の行方

第8章 『キャスタブリッジの町長』
      -- 暴走する正義
     1 スーザンの欲望 -- 妻売りに同意した女
     2 エリザベス=ジェインのアイデンティティ
     3 キャンセルされるルセッタ -- スキミントンの「大義」

第9章 『ダーバヴィル家のテス』
      -- 語りの余白
     1 セ

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