出版社内容情報
「輔弼」として知られる天皇への助言システムは、昭和期までは有効に機能し、軍統制の一大焦点となっていた。天皇―軍関係の核心を、明治の建軍から二度の大戦まで初めて統一的に解明。多角的な輔弼構造の形成と衰微を実証し、軍部の台頭や戦争責任問題にも新たな光を当てる意欲作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
BLACK無糖好き
14
従来の政軍関係史研究は、政府と軍の攻防を巡って統帥権の独立や帷幄上奏権などが論点になってきた印象がある。本書は、統帥権内部の天皇と軍の関係に焦点を当て、近代日本の天皇がどのように軍統制や戦争指導を試み、それに対して陸海軍省部がいかに対応したのかを、元帥府・軍事参議院などを中心に天皇の軍事輔弼体制の変遷過程を辿りながら明らかにしている。「諮詢奉請」などの馴染みのない言葉の意味を調べながら読むレベルの自分に、本書の学術的な評価は難しいが、堅い内容にもかかわらず面白さに夢中になって読み耽ったのは事実。2026/02/06
Go Extreme
2
天皇の軍事輔弼体制 元帥と戦争指導 統帥権独立制度 陸海軍の自律化 元帥府と軍事参議院 明治天皇の軍事指導 皇族軍人の役割 日清戦争の戦争指導 軍事参議院の設置 大正天皇の戦争指導 第一次世界大戦と輔弼体制 元帥個人への下問 軍政優位体制 「臣下元帥」生産凍結論 陸海軍「協同一致」の論理 ロンドン海軍軍縮条約の衝撃 統帥権干犯問題 最後の「臣下元帥」東郷平八郎 二・二六事件と軍事参議官 戦時期の元帥府復活構想 昭和天皇の戦争指導 天皇統制からの逸脱2025/05/24
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