出版社内容情報
過去最多の核弾頭、止まない第三世界への介入――新冷戦のピークにあって、対立の最前線に立つヨーロッパ諸国はいかにして冷戦の終わりへの扉をひらくことができたのか。米ソ両超大国を動かした外交の苦闘の過程を、人道・経済にとどまらない軍事の領域に分け入って解明した注目の力作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
BLACK無糖好き
11
1970年代末から80年代半ばに米ソ対立が深まるなかで、ヨーロッパ安全保障協力会議(CSCE)とヨーロッパ軍縮会議(CDE)による、ヨーロッパが主導した軍事安全保障次元での緊張緩和の取組みを冷戦史に位置づける試み。米ソ間の核軍備管理交渉の陰に隠れがちだったヨーロッパにおける多国間の軍備管理交渉にスポットを当てたところが本書の特徴。◇対立のエスカレートを抑制するための対話の機会を模索し、双方の主張が平行線を辿ったとしても、対話を継続する仕組みを構築することがいかに大事か改めて実感した。2026/01/24
たけふじ
1
安全保障、経済交流、人道という三つのバスケットからなるデタントの産物CSCE。しかし冷戦下ではどこかの歯車が狂えばすべてが止まる。その危ういつながりを維持し続けたのは、欧州/米国/東側それぞれの「関心領域」となった安全保障分野(CDE)だったというのは非常に面白かった。勿論三者それぞれに思惑がある。核の東西パリティに危機感を覚えた仏の最初の提言。最初はプロパガンダに近かったのが、NATOの中距離核戦略に接して現実的な交渉に乗り出した東側。米国が欧州に追従する瞬間があったというのも興味深い。2026/01/08
Go Extreme
1
軍事的安全保障の次元 EC諸国のイニシアチブ CSCEプロセス フランスの軍縮イニシアチブ ヨーロッパ軍縮会議(CDE) 大西洋からウラルまで 信頼醸成措置(CBM) ソ連のアフガニスタン侵攻 米ソ新冷戦の幕開け ヨーロッパ固有のデタント模索 CSCEマドリード再検討会議 CDEのかすがい的役割 非同盟中立諸国の仲介 CDEマンデート採択 唯一の東西対話チャンネル CDEストックホルム会議 米ソ関係の再始動 ゴルバチョフ登場と雪解け ストックホルム文書採択 画期的な現地査察 冷戦終結への環境整備2025/05/24




