出版社内容情報
水への安定したアクセスなしに、熱帯アジアの持続的な経済発展はありえなかった――飢饉やコレラとの闘い、井戸をめぐるカースト間の対立、失業と停滞を生む乾季への対処など、成長のボトルネックとなった過酷な環境との交渉に焦点をあて、西洋とは異なる新たな発展モデルを提示する。
内容説明
何が飛躍をもたらしたのか。水への安定したアクセスなしに、熱帯アジアの持続的な経済発展はありえなかった―飢饉やコレラとの闘い、井戸をめぐるカースト間の対立、失業と停滞を生む乾季への対処など、過酷な環境との交渉を彩り豊かに描き出し、新たな発展モデルを提示する。
目次
第1章 なぜ気候が重要なのか
第2章 水と飢饉
第3章 水と平等
第4章 公共財への道
第5章 都市における水
第6章 水のストレス
第7章 季節性
第8章 モンスーン経済
著者等紹介
小林和夫[コバヤシカズオ]
1985年生まれ。2016年ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンス(LSE)にてPhD(経済史)取得。日本学術振興会特別研究員(PD)、大阪産業大学経済学部専任講師を経て、現在 早稲田大学政治経済学術院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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地理的条件が経済成長と不平等に影響 気候はインド史の中心 モンスーンの変動性への適応 気候は単なる背景ではない 致命的な熱波、干ばつ、弱いモンスーン 水への平等なアクセスを巡る闘争 カースト制度と水アクセスの不平等 水の飢饉への対処 輸送では解決できない水飢饉 深刻な水ストレス 緑の革命と地下水枯渇 気候温暖化と季節降雨量の変動リスク 市場主導の変化はコモンズを脅かす 公共信託の重要性 ガンジス河とヤムナー河の法人格 極端な季節性が労働と移動に影響 降雨依存農業と乾季の失業 季節性が金融システムに影響2025/05/02
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