出版社内容情報
国内の弱者をこえ、奴隷や先住民にも救いの手を伸ばそうとした帝国大の「善意」。救済・福祉・支配がかさなりあうその姿とは? 植民地における人道主義の活動とイデオロギーを克明に跡づけ、非白人への屈折したまなざしや人種隔離との両義的関係を析出。大西洋に広がる慈善のネットワークも視野に、チャリティの可能性と限界、そして現代への遺産に迫る。
内容説明
かさなりあう救済・福祉・支配。国内の弱者をこえ、奴隷や先住民にも救いの手を伸ばそうとした帝国大の「善意」。それは植民地に何をもたらしたのか?人道主義の活動とイデオロギーを克明に跡づけ、非白人への屈折したまなざしや人種隔離との両義的関係を析出。チャリティの可能性と限界、そしてその遺産に迫る。
目次
帝国の善意
第1部 イギリス(「資本家」を糾弾する―一九~二〇世紀転換期の原住民保護協会;「救う側」の論理、「救われる側」の不満―草創期の反奴隷制および原住民保護協会;救済をめぐる同床異夢―戦間期の反奴隷制および原住民保護協会)
第2部 南アフリカ(隔離と科学―ヨーロッパ人・アフリカ人協議会の誕生;包摂と隔離のあいだ―一九二〇~三〇年代前半のヨーロッパ人・アフリカ人協議会;広がる可能性、閉ざされる未来―一九三〇年代後半~四〇年代のヨーロッパ人・アフリカ人協議会)
善意のゆくえ
著者等紹介
大澤広晃[オオサワヒロアキ]
1980年生まれ。現在、法政大学文学部准教授、Ph.D.(History)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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