中国共産党の神経系―情報システムの起源・構造・機能

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  • サイズ B5判/ページ数 478p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784815811525
  • NDC分類 315.22
  • Cコード C3031

出版社内容情報

秘密主義のベールを乗り越える──。毛沢東ら共産党中枢は、全知の支配者でも無知な指導者でもなかった。社会の実態を掴むべく形作られた制度はどのように作動したのか。今日にも通底する、一党支配下の情報収集・利用のあり方を膨大な史料により解明、中国政治の理解を一新する。

内容説明

秘密主義のベールを乗り越える。毛沢東ら共産党中枢は、全知の支配者でも無知な指導者でもなかった。社会の実態を掴むべく形作られた制度はどのように作動したのか。今日にも通底する、一党支配下の情報収集・利用のあり方を膨大な史料により解明、中国政治の理解を一新する。

目次

序章 一党支配体制は情報をいかに収集・処理したか
第1章 閉じられた情報環境―秘密保持制度の起源と実態
第2章 密使が行き交う秘密通信網―「機要交通」と「機要通信」の制度的展開
第3章 官僚制と情報収集―「請示報告制度」の歴史的展開とその実態
第4章 擬似的な報道の自由―新華社の機密レポート『内部参考』の世界
第5章 ものを言う大衆―陳情の制度的展開とその実態
第6章 天から降りてくる―GISで見た中央指導者の地方視察と情報収集
第7章 情報はどう利用されたか―大躍進への道
終章 情報と権力

著者等紹介

周俊[シュウシュン]
1987年中国湖南省に生まれる。2020年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士後期課程修了、第16回太田勝洪記念中国学術研究賞受賞。現在、同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科助教、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BLACK無糖好き

16
本書の特徴は大きく二点ある。一点目は中国共産党が統治や支配に必要な情報をいかに収集し処理したかを包括的に明らかにした点。特に新華社の記者を使った『内部参考』は重要な役割を果たした。二点目は毛沢東の政策判断と情報の関係を深く掘り下げて分析した点。とりわけ大量の餓死者が出た大躍進政策の元となる農業集団化において、毛沢東が政策を進めるにあたって都合のいい情報と都合の悪い情報をいかに取捨選択したかを分析し、無理な政策判断に至る認知バイアスの思想的根源を突き詰めて解明している。ここは極めて貴重。2025/04/25

Kai Kajitani

10
「情報」の収集と伝達という観点から毛沢東期の中国共産党の統治機構を分析した力作。圧巻は農村集団化を分析した第7章である。これまで、人民公社化の中で起きた大飢饉は、毛沢東らに農村の窮状に関する情報が伝わっていなかったから起きた、というのが一般的な見解だった。しかし本書によれば共産党が作り上げた強力な情報システムにより、毛のところに農村の窮乏の状況はしっかり届いていた。問題は毛がその情報に疑いの目を向け、むしろ相対的に良好な農村の報告だけを信じ、そのことによりますます自身の見解に固執するようになったことだ。2025/03/22

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