出版社内容情報
時代やテーマによる分断をこえ、複雑多岐にわたる国連外交の軌跡を一貫した視座で把握。連盟以降の国際秩序をめぐる構想から、「東西の架け橋」役や紛争調停の実態、組織運営・予算・PKOへの貢献まで、冷戦や国内世論といった文脈も含めトータルに論じ尽くす、未到の通史。二国間外交だけでは見えてこない、もうひとつの日本の姿を浮き彫りにする。
内容説明
多国間外交が映しだす、もうひとつの日本の姿。時代やテーマによる分断をこえ、複雑多岐にわたる国連外交の軌跡を一貫した視座で把握。連盟以降の国際秩序をめぐる構想から、「東西の架け橋」役や紛争調停の実態、組織運営・予算・PKOへの貢献まで、冷戦や国内世論といった文脈も含めトータルに論じ尽くす、未到の通史。
目次
なぜ日本の国連外交か―歴史的経路から探る
第1部 国連外交前史 一九三三~五六年(新たな世界秩序と国際組織―戦前・戦時中の模索;占領下の対外政策立案と国連―実態のともなわない外交・安全保障論議の中で;国連加盟―国際社会への復帰を目指して)
第2部 国連外交の形成 一九五六~六〇年(華麗なるデビューの光と影―二つの「東西」紛争に直面して;初期国連外交の舞台裏―地位、貢献、国内政治)
第3部 国連外交の進展と変容 一九六〇~七八年(冷戦変動期の国連外交―デタント・多極化の時代における模索;新興国の台頭と国連外交―「穏健派」AA大国の葛藤;「大国」外交の地歩を固めて―国連内外の進展と課題)
第4部 新時代に備える国連外交 一九七八~八九年(東西対立の変容と国連外交―「新冷戦」から「ポスト冷戦」へ;地域紛争の尖鋭化と国連外交―既定路線の踏襲から主体性の発揮へ;国連に「貢献」する大国像の模索―地位優先より実績優先へ)
戦後日本外交における国連―多国間外交のダイナミクスを再考する
著者等紹介
潘亮[ハンリョウ]
1971年生。1993年上海大学日本語学部卒業。現在、筑波大学人文社会系教授、博士(国際政治経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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