出版社内容情報
仏教を介して中国と特別な関係を結び、広大な領域を治めたダライ・ラマ政権。東アジア国際秩序の構造転換を前に、彼らは勢力を維持すべくいかに行動したのか。そこで主張された「独立」「自治」の意味とは何か。現代に至るチベット問題の起源を、チベット語を中心とする多元的な史料にもとづき究明した画期的成果。
内容説明
アジアの中央で交錯する複数の秩序・利害・権力―。仏教を介して中国と特別な関係を結び、広大な領域を治めたダライ・ラマ政権。東アジア国際秩序の構造転換を前に、彼らは勢力を維持すべくいかに行動したのか。そこで主張された「独立」「自治」の意味とは何か。現代に至るチベット問題の起源を、チベット語を中心とする貴重な一次史料に基づき究明した画期的成果。
目次
第1部 境界地域をめぐる相剋(ダライ・ラマ政権と清朝の境界地域;ダライ・ラマ政権のカム支配(一八六五~一九一一年)
ダライ・ラマ政権のカム支配とデルゲ王国(徳格土司))
第2部 近代国際社会とチベット(日露戦争とチベット―ダライ・ラマ一三世の川島浪速宛書簡;チベットとアメリカの邂逅―ダライ・ラマ一三世とロクヒル;辛亥革命とチベット・日本関係;ルンシャル使節団とイギリス)
第3部 政治的地位と境界をめぐって(チベットの政治的地位とシムラ会議;シムラ会議・境界紛争・停戦協定―「内チベット」と「外チベット」;境界紛争と僧院)
著者等紹介
小林亮介[コバヤシリョウスケ]
2010年筑波大学大学院人文社会科学研究科博士課程修了。現在、九州大学大学院比較社会文化研究院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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