口述筆記する文学―書くことの代行とジェンダー

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  • サイズ A5判/ページ数 318p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784815811297
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C3095

出版社内容情報

谷崎潤一郎をはじめ、口述筆記を行った作家は実は多い。だが、ディスアビリティやケアが絡み合う空間で、筆記者、特に女性の役割は不可視化されてきた。大江健三郎、多和田葉子、桐野夏生らの作品をも取り上げ、書くことの代行に伴う葛藤とジェンダー・ポリティクスを鋭く分析した力作。

内容説明

代わりに書くのは何者か。谷崎潤一郎をはじめ、口述筆記を行った作家は実は多い。だが、ディスアビリティやケアが絡み合う空間で、筆記者、特に女性の役割は不可視化されてきた。大江健三郎、多和田葉子、桐野夏生らの作品をも取り上げ、書くことの代行に伴う葛藤とジェンダー・ポリティクスを鋭く分析した力作。

目次

序章 口述筆記する文学
第1部 ディスアビリティをめぐる交渉―口述筆記創作の現場から(1)(ペンを持てない男性作家―谷崎潤一郎の場合;「書く機械」になること―伊吹和子『われよりほかに』)
第2部 書くことの協働性とケア―口述筆記創作の現場から(2)(ケアとしての口述筆記―筆記者たちの経験から考える;“書かせる”でもなく、“書かされる”でもなく―武田泰淳『目まいのする散歩』)
第3部 言葉を媒介することとジェンダー―テクストのなかの口述筆記(“媒体”となる身体―円地文子「二世の縁 拾遺」;再演される言葉―大江健三郎『みずから我が涙をぬぐいたまう日』『水死』)
第4部 代行のポリティクス―口述筆記の向こうへ(創造性から逃れる―多和田葉子「無精卵」;書きかえられる物語―二つの「残虐記」をめぐって)
終章 ペンを持たない時代の口述筆記

著者等紹介

田村美由紀[タムラミユキ]
1990年奈良県に生まれる。現在、国際日本文化研究センター機関研究員、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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shikada

12
手の怪我などによってペンを使えなくなった作家が、口伝えで文章をつくる「口述筆記」をジェンダーの観点で検証する一冊。谷崎潤一郎と、その口述筆記を担った伊吹和子の話が印象的。伊吹は単なるペンではなく、仮名遣いの使い分けや、会話の京言葉への書き換えをしていて、専門技能と言える仕事をしていた。短期間で解雇される秘書が多い中、伊吹は「あの人は先生のお気に入りだから」と性的な当てこすりを受けたりしつつも、単なる男性性のケアをする役割にならずに、自分がいなければ作品は生まれない、との矜持を持って筆記していたそう。2023/12/16

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