内容説明
京都祇園祭の山鉾に飾られている「幻の絨毯」、それは世界とつながっていた。どこで制作され、いつ、どのようにして日本にもたらされたのか。絨毯の特徴やデザインから、国際流通・受容の実態までトータルに解明し、多数の華やかな図版とともに日本、インド、ヨーロッパを結ぶ絨毯の道をたどる。美のグローバル・ヒストリー。
目次
序章 絨毯が結ぶ世界―京都祇園祭から
第1章 絨毯とはどのようなものか
第2章 インドと絨毯
第3章 南インド産絨毯の作例と分類―京都祇園祭の絨毯を含めて
第4章 欧米におけるオリエント絨毯の使用
第5章 ヨーロッパ人による絨毯貿易
第6章 日本にもたらされた絨毯
第7章 日本における絨毯の使用と生産―京都祇園祭への道
終章 グローバルな文化現象としてのインド趣味
著者等紹介
鎌田由美子[カマダユミコ]
1979年福岡市に生まれる。2002年慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。2004年東京大学大学院人文社会系研究科美術史学専攻修了、ニューヨーク大学美術研究所博士課程入学。2008年メトロポリタン美術館イスラーム美術部門ホイットニー研究員(2010年まで)。2011年ニューヨーク大学美術研究所より博士号(イスラーム美術史)取得、早稲田大学高等研究所助教(2014年まで)。2014年慶應義塾大学経済学部専任講師(現在にいたる)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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