内容説明
実験は信頼できるのか―名著、待望の邦訳。空気ポンプで真空実験を繰り返したボイルと、実験という営みに疑いをもったホッブズ。二人の論争を手がかりに、内戦から王政復古期にかけての政治的・社会的文脈の中で、実験科学の形成を捉え直す。
目次
二〇一一年版への序文 二十六年後に―『リヴァイアサンと空気ポンプ』初版から一世代がすぎて
第1章 実験を理解するということ
第2章 見ることと信じること―空気学的な事実の実験による生成
第3章 二重に見ること―一六六〇年以前におけるホッブズの充満論の政治学
第4章 実験にまつわる困難―ホッブズ対ボイル
第5章 ボイルの敵対者たち―擁護された実験
第6章 再現・複製とその困難―一六六〇年代の空気ポンプ
第7章 自然哲学と王政復古―論争のなかでの利害関心
第8章 科学の政体―結論
著者等紹介
シェイピン,スティーヴン[シェイピン,スティーヴン] [Shapin,Steven]
1943年生まれ。エディンバラ大学科学論ユニット、カリフォルニア大学社会学教授を経て、2004年からハーバード大学科学史教授。2014年に科学史の世界でもっとも名誉あるサートンメダルを受賞。科学知識の歴史社会学をリードし続けてきた科学史家・科学社会学者・科学論者
シャッファー,サイモン[シャッファー,サイモン] [Schaffer,Simon]
1955年生まれ。世界の科学史の中心的機関、ケンブリッジ大学科学史・科学哲学科の科学史教授。2013年サートンメダル受賞。著名な科学史家・科学社会学者と組んだ数多くの編著書がある
吉本秀之[ヨシモトヒデユキ]
1958年生。1988年東京大学大学院理学系研究科博士課程単位修得退学。現在、東京外国語大学総合国際学研究院教授
柴田和宏[シバタカズヒロ]
1987年生。2014年東京大学大学院総合文化研究科博士課程満期退学。現在、岐阜大学地域科学部助教
坂本邦暢[サカモトクニノブ]
1982年生。2011年東京大学大学院総合文化研究科博士課程満期退学。現在、東洋大学文学部助教、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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hitotoseno
左手爆弾
ざっきい
はひへほ