内容説明
今日の世界を覆う「資本主義的世界経済」の出発点となった、16世紀ヨーロッパを中心とする近代世界システムの誕生の軌跡を余すところなく描き出す。歴史・経済・政治・社会の記述を大きく塗り替えて、現代の古典となった記念碑的著作の第1巻。
目次
序章 社会変動の研究のために
第1章 近代への序曲
第2章 新たなヨーロッパ分業体制の確立―一四五〇年頃から一六四〇年頃まで
第3章 絶対王政と国家機構の強化
第4章 セビーリャからアムステルダムへ―帝国の挫折
第5章 強力な中核諸国家―階級形成と国際商業
第6章 「ヨーロッパ世界経済」―その周辺と外部世界
第7章 理論的総括
著者等紹介
ウォーラーステイン,I.[ウォーラーステイン,I.] [Wallerstein,Immanuel]
1930年ニューヨーク生まれ。アメリカの社会学者。研究対象としていた現代アフリカの状況から、「低開発」の歴史的生成過程に関心をもち、従属理論に接近した。他方では、ブローデルを中心とするフランス・アナール学派の歴史認識、とくに「世界経済」の着想に啓発され、「一体化した現代世界」の歴史的形成過程を分析、歴史学や社会科学一般に絶大な影響を与えている。ニューヨーク州立大学ビンガムトン校の「経済・史的システム・文明研究のためのフェルナン・ブローデル・センター」長(1976‐99年)、国際社会学会会長(1994‐98年)などをつとめた
川北稔[カワキタミノル]
1940年大阪市生まれ。京都大学文学部卒業、京都大学大学院文学研究科博士課程中退。大阪大学大学院文学研究科教授、名古屋外国語大学教授、京都産業大学教授などを経て、佛教大学教授、大阪大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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