内容説明
よく知られた「かんばん方式」の背後にあるものを徹底的に探ることからはじめ、顧客ニーズへの対応や、海外展開まで、トヨタの巨大な生産システムを支える、一貫した「情報」への取り組みを明らかにし、その独自性とは何かを問いかける。
目次
第1章 「かんばん」から何が見えてくるか?(「かんばん」とは何か?―先達に学ぶ;「かんばん」と帳票は関係があるのか? ほか)
第2章 顧客の多様な需要に対し、いかに迅速・効率的に応えるか?(誰が最終製品を顧客に届けるのか?;二社体制が成立したのは、どのような経緯を経てなのか? ほか)
第3章 なぜトヨタの海外展開は遅かったのか?(トヨタの海外展開の特徴は何か?;トヨタはどのように海外へ進出したのか? ほか)
終章 トヨタの独自性とは何か?(なぜ本書の副題に「独創性」ではなく「独自性」を用いたのか?;「かんばん」が生産システムを統御しているのか? ほか)
著者等紹介
和田一夫[ワダカズオ]
1949年生。1973年一橋大学商学部卒業。1989年ロンドン大学(LSE)でPh.D.を取得。南山大学助教授、東京大学大学院経済学研究科教授などを経て現在、東海学園大学経営学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゲオルギオ・ハーン
20
前書『ものづくりの寓話』がフォードの大量生産システムをトヨタが自社で行うためにアレンジする話だったが、本書は「では、フォードを凌駕するまでに成長したトヨタの独自性とはなにか」という内容のように読めた。スタートはトヨタの代名詞である「かんばん」方式でまずはこの内容を相変わらずの執拗な疑問と資料調査で再確認している。すると、面白いことがわかってくる。1950年代からコツコツと整備されてきた部品管理と情報システムの構築こそが「かんばん」方式などの生産体制と日々の改善の基盤となっていた。2021/06/02
takao
3
ふむ2023/11/25
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