内容説明
現代社会に生きる上で必要不可欠な科学技術と、どう向き合えばよいのか。理系人間にも文系人間にも必須の、自分の頭で考えぬく力をまったく新しいスタイルで身につける。
目次
1 遺伝子組換え作物
2 脳神経科学の実用化
3 喫煙を認めるか否か
4 乳がん検診を推進するべきか
5 血液型性格判断
6 地球温暖化への対応
7 宇宙科学・探査への公的な投資
8 地震の予知
9 動物実験の是非
10 原爆投下の是非を論じることの正当性
著者等紹介
伊勢田哲治[イセダテツジ]
1968年生まれ。1999年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。名古屋大学大学院准教授などを経て、京都大学大学院文学研究科准教授
戸田山和久[トダヤマカズヒサ]
1958年生まれ。1989年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、名古屋大学大学院情報科学研究科教授
調麻佐志[シラベマサシ]
1965年生まれ。1995年東京大学大学院総合文化研究科博士課程中途退学。現在、東京工業大学大学院理工学研究科准教授
村上祐子[ムラカミユウコ]
1968年生まれ。2005年インディアナ大学大学院博士課程修了。現在、東北大学大学院文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tapioka
15
クリティカルシンキング(CT)を用いた議論について、具体的な課題にもとづき紹介した教科書的な本。CTとは他人の主張を鵜呑みにせず吟味し評価するための方法論です。ただ、CTを用いるのは学生や研究者の間で議論を深めるにはいいですが、会社の会議ではお金と時間の成約があるものが多いのであまり使いません。逆にブレーンストーミングやKJ法を使います。建設的に議論を進めないと、限られた時間で話が収束しないので。本の冒頭にあるとおり理系の大学生・大学院生向きの本で、中身の濃い議論するにはCTの考え方は役立つと思います。2014/03/15
tellme0112
4
また読みたい。未消化。学生時代に読んでおきたかった。2025/11/18
たかひー
3
★★★ きちんと本腰を入れて読めばもっと勉強になると思うけれど、電車読書ではそれも難しく。とは言え、それでも非常に参考になった。2019/07/24
たかぴー
3
CTの基礎を学びたいと言う人にはうってつけなのではないかと思った。それはCT自体について本格的に学びたいと言うよりも、実際にその場で学びながら議論について論じるメソッドを体験して定着させることによって今後の建設的な議論の指針を手に入れると言う意味でのうってつけである。本格的に学ぼうと思えばもっと専門的な書物が必要であると思われる程度の優しい方法ではあるが、だからこそ無理せず正確な議論と言う概念に触れられる。普段からそのような考え方をしたことのない人にこそ読んで欲しい。2015/02/14
Reina SAIJO
3
クリティカルシンキングの実例を現代日本の文脈でホットな話題で実践した教科書。遺伝子組み換え作物、脳神経科学の応用、地震の余地、乳がん検診、喫煙の是非などが取り上げられており読み物としても面白い。CTに必要な知識や用語解説が併記されておりそもそもCTって何?という人への入門書にもよいと思う。分野を問わず大学や専門学校での講義にテキストとして使えそうな内容になっている。また、架空の人物に一つのテーマにつき賛否それぞれの議論を述べさせているのだが、固有名がジェンダー中立的な名前になっているところに配慮を感じた。2014/02/06
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