内容説明
貿易、海賊・海難、移民など、清末中国の「海の歴史」に注目し、福建人の活動とイギリスの役割を焦点に、漢文・英文史料を博捜することで、アヘン戦争の再定義を含め、歴史像を刷新する労作。
目次
第1部 清朝の沿海秩序の崩壊―開港前(〓(びん)粤沿海民の活動と清朝―アヘン戦争前夜におけるアヘン貿易活動を中心に
零丁洋と広州のあいだ―一八三〇年代カントンアヘン貿易の利権
清朝と漢奸―アヘン戦争時の福建・広東沿海民対策を中心に)
第2部 華南沿海秩序の再編―一九世紀中葉(〓(びん)粤海盗とイギリス海軍―一九世紀中葉、福建沿海における海賊問題
難破した「夷狄」―一九世紀後半、華南における海難対策の変容
秘密結社と華人―五港開港期、廈門における華人と小刀会の乱
誘拐する人・される人―一九世紀中葉廈門における苦力貿易の盛衰)
第3部 貿易の変動と華人の行動―世紀転換期(アジア間競争の敗者―清末廈門における交易構造の変動;善堂とアヘン―一九世紀後半、廈門におけるアヘン課税問題;利用される「帝国」―清末廈門における英籍華人問題)
著者等紹介
村上衛[ムラカミエイ]
1973年静岡県浜松市に生まれる。1997年東京大学文学部卒業。1999年東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。同大学院博士課程、京都大学人文科学研究所助手、横浜国立大学大学院国際社会科学研究科助教授、同准教授を経て、京都大学人文科学研究所准教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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