内容説明
わが国の看護師の熟練形成がうまくいっていないのはなぜか。看護師は本当に不足しているのか。医療と看護の現在を冷静に分析し、真の“医療崩壊”を防ぐために、看護師の仕事とスキルアップを支援する制度を提言。
目次
看護師の熟練形成のために―本書の目的と構成
第1部 看護師に対する期待と看護師の実践能力(看護師をめぐる医療制度と看護師に対する期待;看護師の経験年数と看護技術の実践能力)
第2部 看護師の労働供給と労働条件(病院における“看護師の忙しさ”―「看護師不足」の意味;日本における看護師の賃金水準と労働環境)
第3部 看護技術教育と看護師の熟練形成(看護師養成制度と看護師国家試験―看護技術の位置づけ;看護基礎教育における「技術教育」―基礎看護技術;職場研修における「技術教育」:看護技術研修)
第4部 看護技術向上のインセンティブ(病院における看護サービスの価格づけの可能性;看護技術向上のためのインセンティブの制度化)
看護師の熟練形成を支援するための提言
著者等紹介
下野恵子[シモノケイコ]
岐阜県出身。名古屋大学経済学部卒業。経済学博士(神戸商科大学、現兵庫県立大学)名古屋大学経済学部助手、新潟産業大学経済学部講師、東京経済大学助教授、名古屋市立大学大学院付属経済研究所教授などを歴任
大津廣子[オオツヒロコ]
三重県出身。日本福祉大学社会福祉学部卒業。博士(経済学)(名古屋市立大学)。名古屋市立中央看護専門学校教育主任、静岡県立大学看護学部助教授、岐阜大学医学部看護学科教授などを経て、現在は愛知県立大学看護学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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