内容説明
恋愛と開化はなぜ似るか。「思ひがけぬ心」はなぜ湧出するか。物語と謎、そそのかしや催眠術はなぜかくも人を吸引するのか。力動する心、その秘密のすべてを解く鍵がもし“暗示”にあるとしたら…。世界の先端的知に並走した“理論する芸術家”の核心に迫る。
目次
第1章 吸引する漱石/先生
第2章 勧誘する人々
第3章 暗示とは何か
第4章 『心』と『明暗』
第5章 シェイクスピア的そそのかし
第6章 ギュイヨー、ベルクソンを読む
第7章 若年の翻訳「催眠術」
第8章 「開化ハsuggestionナリ」
第9章 『文学論』の世界史的意義
第10章 実験小説と俳句・連句
著者等紹介
佐々木英昭[ササキヒデアキ]
1954年生。1982年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。名古屋工業大学助教授等を経て、龍谷大学国際文化学部教授、学術博士(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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