内容説明
「土地」との絆/切断は芸術にとって何を意味するのか?絆を称揚するラスキンの思想を出発点に、国家主義的な時代を背景としつつも、独創的な小説美学をつくりあげていくプルースト。その思考の足どりを、美術館やモニュメント、書物などの主題のうちにたどり、新たな言葉の生成に立ち会う。
目次
第1部 美術館と「土地」をめぐる芸術論(プルーストと美術館というトポス;鉄道駅と美術館とのプルースト的交錯;プルーストと「展覧会」をめぐる問題)
第2部 「土地」の記憶に注がれた視線(批評家アンドレ・アレーとの距離;古典復興運動とプルーストのネルヴァル観)
第3部 「土地」の破壊と芸術創造(崩れ去るヴェネツィアと「土地」の記憶;第一次世界大戦と「土地」の破壊)
書物について―「個」と「普遍」
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