感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しおり
6
難しい内容ではなく、経済史の入門書としてとっつきやすかった。高校の頃習ったことを経済の目線から学びなおした感じ。産業革命がいかに影響の大きい出来事だったのかが分かった。時代により躍進した技術は異なるが、勤勉・欲望の積極的追求など今当たり前といっていい概念は産業革命に生まれ引き継がれている。科学の伸張や工業文明といったハードの変化が注目されがちだが、宗教改革で蓄財が肯定されたこと、ヨーロッパ特有の市民意識、外へ広がろうとするマインドなどソフト面も重要だった。後半の要約は「勉強しろ!」。はい、頑張ります……2020/07/26
KAZOO
3
高校生が読んでも面白いかもしれません。大学生用の教科書ですが、旧版よりも内容が面白くなっています。経済の視点から歴史をかなり長いスパンでもって書いてくれています。ただ本当の経済史としては物足りなく、これを足掛かりにしてシュムペーターの経済分析の歴史などに取り掛かってもいいのかもしれません。2013/04/01
ひでっち
2
『経済的自由主義―資本主義と自由』を読んだときに経済史の知識が欠如していると感じたため、入門書として買いました。マフィアの歴史に触れられていたりとても興味深く読めた反面、広く浅く経済史全体を舐めたいという方には向いていないかも知れません。本書はどちらかというと若い人向けに書かれたものだと思いますが、最終章は自分のようなおじさんが読んでもちょっと勇気が沸いてくるような内容でした。2011/12/20