内容説明
能動的な市民参加による政治社会はいかにして可能なのか。ポーコックをはじめ近年大きな盛り上がりを見せた共和主義研究を参照点に、英米とヨーロッパにおける近代共和主義の多様な展開を跡づけるとともに、公共哲学としての現代的可能性を探った、わが国初の本格的共同研究。
目次
甦る近代共和主義
第1部 イングランド共和主義の源流と展開(「平等なコモンウェルス」としてのオシアナ共和国;一八世紀前半期イングランドにおける共和主義の二つの型―『カトーの手紙』と『愛国王の理念』をめぐって ほか)
第2部 スコットランドとアイルランドの啓蒙と共和主義(スコットランドにおける共和主義の伝統とフランス革命論争;ヒュームと共和主義 ほか)
第3部 ヨーロッパとアメリカにおける共和主義の源流(モンテスキューと共和主義;ルソーと共和主義 ほか)
第4部 思想史から現代へ(共和主義研究と新公共主義―思想史と公共哲学;シヴィック・ヒューマニズムの意味変容と今日的意義―ポスト・リベラルでグローカルな公共哲学のために)
著者等紹介
田中秀夫[タナカヒデオ]
京都大学大学院経済学研究科教授
山脇直司[ヤマワキナオシ]
東京大学総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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