内容説明
シュンペーターにより「アメリカ限界主義の父」と呼ばれた、アメリカ近代経済学の創始者J.B.クラークの経済学の全体像と形成過程を、新資料を踏まえて明らかにし、アメリカ新古典派経済学成立時の知的ドラマを描き出したライフワーク。
目次
ジョン・ベイツ・クラーク―その人と業績
第1部 クラーク経済学の形成と展開(初期クラークの経済思想―『富の哲学』を中心に;クラークの限界効用価値論―社会的有効効用価値論;クラーク限界生産力理論とその倫理的インプリケイション;クラーク限界生産力的分配論の形成過程 ほか)
第2部 経済学史におけるクラークの位置(クラークとマーシャル―未公表書簡を中心に;クラークとヴェブレン;クラークとヘンリー・ジョージ;クラークとギディングズ―未公表往復書簡を中心に ほか)
著者等紹介
田中敏弘[タナカトシヒロ]
1929年神戸市に生まれる。1953年大阪商科大学卒業、関西学院大学経済学部助手。その後、同講師、助教授を経て、1970年同教授。1959‐61年米国シラキュース大学およびコロンビア大学大学院に留学(MA)。1974‐75年グラスゴウ大学、ケンブリッジ大学客員研究員。1988年コロンビア大学客員研究員。関西学院大学名誉教授(経済学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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