昭和天皇と立憲君主制の崩壊―睦仁・嘉仁から裕仁へ

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昭和天皇と立憲君主制の崩壊―睦仁・嘉仁から裕仁へ

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  • サイズ A5判/ページ数 685,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784815805142
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C3021

出版社内容情報


昭和天皇の死後、公表・公刊が進んだ一次史料を精読し、イギリスの君主との実態比較
も踏まえつつ、明治以来の立憲君主制の展開と昭和天皇・宮中・元老・内閣・軍の動向、そして立憲君主制崩壊の政治過程を、当時の法・政治慣行や天皇・皇族の公的イメージにまで立ち入り、あたうかぎり客観的にとらえた渾身の力作。


目次:
序 論 近代日本の政治慣行と昭和天皇
       -国際比較の視点から-

第Ⅰ部 天皇・皇族をめぐる政治と制度
 第一章 立憲君主制の形成と展開
        -明治天皇から大正天皇・皇太子裕仁へ-
 第二章 政党政治の定着と立憲君主制
        -摂政裕仁の登場-
 第三章 田中義一内閣と立憲君主制の混迷
        -明治天皇の理想化と昭和天皇の政治関与-
 第四章 浜口雄幸内閣と立憲君主制の動揺
        -ロンドン海軍軍縮条約と天皇の調停放棄-
 第五章 立憲君主制の空洞化と満州事変への道
        -第二次若槻礼次郎内閣と昭和天皇をめぐる政治-
 第六章 満州事変の勃発と立憲君主制の危機
        -海外派兵慣行と独断出兵-
 第七章 犬養毅内閣と立憲君主制の崩壊
        -事変の展開と首相権力の衰退- 

第Ⅱ部 天皇・皇族をめぐるイメージ
 第一章 大正デモクラシーと皇族イメージ
 第二章 明治天皇の理想化と昭和天皇・皇族イメージ
 第三章 浜口雄幸内閣期の天皇・皇族イメージ
        -昭和天皇の軍紀回復への努力-
 第四章 満州事変と天皇・皇族イメージの神秘化 

結 論



内容説明

イギリスの君主との実態比較を踏まえつつ、明治以来の立憲君主制の形成と展開、昭和天皇・宮中・元老・内閣・軍の動向、そして立憲君主制崩壊の政治過程を、当時の法・政治慣行や天皇・皇族の公的イメージにまで立ち入り、あたうかぎり客観的にとらえた渾身の力作。

目次

近代日本の政治慣行と昭和天皇―国際比較の視点から
第1部 天皇・皇族をめぐる政治と制度(立憲君主制の形成と展開―明治天皇から大正天皇・皇太子裕仁へ;政党政治の定着と立憲君主制―摂政裕仁の登場;田中義一内閣と立憲君主制の混迷―明治天皇の理想化と昭和天皇の政治関与;浜口雄幸内閣と立憲君主制の動揺―ロンドン海軍軍縮条約と天皇の調停放棄 ほか)
第2部 天皇・皇族をめぐるイメージ(大正デモクラシーと皇族イメージ;明治天皇の理想化と昭和天皇・皇族イメージ;浜口雄幸内閣期の天皇・皇族イメージ―昭和天皇の軍紀回復への努力;満州事変と天皇・皇族イメージの神秘化)

著者等紹介

伊藤之雄[イトウユキオ]
1952年生。京都大学大学院文学研究科修了。名古屋大学文学部助教授などを経て、京都大学大学院法学研究科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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フンフン

4
著者は5・15事件で立憲君主制が崩壊したと見ている。だが、明治憲法成立以来、今日まで日本で憲法が停止されたことはない。そもそも著者は法治主義についての理解がないとしか思えない。満州事変で関東軍が独走し、朝鮮軍が独断出兵したことを、若槻内閣が追認したことについて、「強気」とか「弱気」とう観点でとらえている。軍法は内閣の管轄外である。軍法に違反した関東軍と朝鮮軍を軍法会議で処罰しようとしなかった陸軍側の遵法主義の欠如こそ問題なのである。2022/03/03

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