出版社内容情報
西洋の出現以来せめぎあいを続ける東西の世界秩序、その中から東アジアの焦点として浮かび上がった朝鮮の「属国自主」――従来注目されることの少なかった清韓関係を、日本・アメリカ・イギリス・ロシアなどとの交渉の中で捉え、19世紀半ばから日清戦争にいたる東アジアの構造変動を、多言語にわたる徹底的な史料分析によって描き出し
た画期的労作。
<第27回サントリー学芸賞受賞>
目次:
緒 論
第Ⅰ部 馬建忠の朝鮮紀行
第1章 丙寅洋擾から江華条約へ――近代清韓関係の発端
第2章 シューフェルト条約の成立と馬建忠
第3章 馬建忠と壬午変乱
第4章 馬建忠の朝鮮政策
第Ⅱ部 朝鮮と近代清韓関係
第5章 条約と政変と密約
第6章 朴定陽のアメリカ奉使
第7章 デニーと清韓論
第Ⅲ部 近代清韓関係と西洋
第8章 アメリカの清韓関係観
第9章 英露と清韓関係
結 論
内容説明
せめぎあう東西の世界秩序。19世紀半ばから日露戦争にいたる時代の東アジアの構造変動を、新たに清韓関係を軸に、日本・アメリカ・イギリス・ロシアなどとの交渉の中で捉え、多言語にわたる徹底的な史料分析によって描き出した画期的労作。
目次
第1部 馬建忠の朝鮮紀行(丙寅洋擾から江華条約へ―近代清韓関係の発端;シューフェルト条約の成立と馬建忠;馬建忠と壬午変乱 ほか)
第2部 朝鮮と近代清韓関係(条約と政変と密約;朴定陽のアメリカ奉使;デニーと『清韓論』)
第3部 近代清韓関係と西洋(アメリカの清韓関係観;英露と清韓関係)
著者等紹介
岡本隆司[オカモトタカシ]
1965年京都市に生まれる。1993年宮崎大学教育学部講師。宮崎大学教育文化学部助教授をへて、現在、京都府立大学文学部助教授。著書に『近代中国と海関』(名古屋大学出版会、1999年、第16会大平正芳記念賞受賞)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ピオリーヌ