出版社内容情報
存在の連鎖から進化の観念へ――ヨーロッパを彩った思想群の壮大な転換を、「自然」
や「ロマン主義」などの観念の基層に降り立って明らかにし、思想史研究に大きな画期を
もたらした学際研究の先駆的成果。今なお最も明晰な西洋思想史の古典にして、ラヴジョ
イ思想史の到達点を示す。
目次:
第1章 観念のヒストリオグラフィー
第2章 『不平等起源論』におけるルソーのいわゆる原始主義について
第3章 モンボドとルソー
第4章 一八世紀思想における「プライド」の観念について
第5章 美的規範としての自然
第6章 理神論と古典主義の並行関係
第7章 中国文化に起源を持つロマン主義
第8章 第一次ゴシック復興と自然への回帰
第9章 ヘルダーと歴史の啓蒙哲学
第10章 初期ドイツロマン主義における「ロマン的」という意味
第11章 シラーとドイツロマン主義の生成
第12章 ロマン主義の区分について
第13章 コールリッジとカントの二つの世界
第14章 ミルトンと堕落の僥倖の逆説
第15章 聖アンブロシウスの共産思想
第16章 テルトゥリアヌスにおける規範としての「自然」
内容説明
存在の連鎖から進化の観念へ―ヨーロッパを彩った思想群の壮大な転換を、観念の基層に降り立って明らかにした、学際研究の先駆的成果。今なお最も明晰な西洋思想史の古典にして、ラヴジョイ思想史の到達点を示す。
目次
観念のヒストリオグラフィー
『不平等起源論』におけるルソーのいわゆる原始主義について
モンボドとルソー
一八世紀思想における「プライド」の観念について
美的規範としての「自然」
理神論と古典主義の並行関係
中国文化に紀元を持つロマン主義
第一次ゴシック復興と自然への回帰
ヘルダーと歴史の啓蒙哲学
初期ドイツ・ロマン主義における「ロマン的」という意味
シラーとドイツ・ロマン主義の生成
ロマン主義の区分について
コールリッジとカントの二つの世界
ミルトンと堕落の僥倖の逆説
聖アンブロシウスの共産思想
テルトゥリアヌスにおける規範としての「自然」
著者等紹介
ラヴジョイ,アーサー・O.[ラヴジョイ,アーサーO.][Lovejoy,Arthur O.]
1873‐1962。アメリカを代表する哲学者・思想史家。ハーヴァード大学大学院を修了。スタンフォード大学などを経て1910年から1938年までジョンズ・ホプキンズ大学哲学教授。観念史の方法を提起して学際研究の先駆をなすとともに、アメリカの代表的思想史研究誌Journal of the History of Ideasの創刊に尽力、哲学・思想史の分野を中心に大きな影響を与えた
鈴木信雄[スズキノブオ]
千葉経済大学経済学部教授。経済学史、社会思想史専攻
内田成子[ウチダシゲコ]
千葉経済大学経済学部教授。英文学専攻
佐々木光俊[ササキミツトシ]
東海大学講師。科学史専攻
秋吉輝雄[アキヨシテルオ]
立教女学院短期大学教授。旧約聖書学専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。