出版社内容情報
英領期における飢饉と疫病被害の深刻な様相は、なにゆえに生じたのか? 灌漑用水路や鉄道
の発達、都市化などの開発がもたらした疾病環境の悪化を、社会経済的変動に即して描き出す
とともに、植民地政府の対応をも詳細に叙述、英領期インド社会への新たな視野を開いた労作。
≪第6回国際開発研究大来賞受賞≫
目次:
序 論 飢饉・疫病と社会経済史
第Ⅰ部 飢饉と疫病の時代
第1章 英領インドにおける飢饉と疫病
―概 観
第2章 飢饉・マラリアと死亡率
―北インド連合州における事例,1870~1920年
第3章 マラリアと植民地的開発
―アノフェレス・ファクターとヒューマン・ファクター
第4章 インフルエンザ・パンデミックとインド
―1918年
第5章 植民地的開発・エンタイトルメント・疾病環境
―中間的総括
第Ⅱ部 飢饉・疫病と植民地統治
第6章 飢饉救済政策の制度化
―1880年飢饉委員会とその後
第7章 植民地主義と疾病・医療
第8章
内容説明
飢饉・疫病の深刻な様相はなにゆえに生じたのか?開発に起因した被害甚大化のメカニズムと植民地政府の対応を詳述、通説に見直しを迫る労作。
目次
飢饉・疫病と社会経済史
第1部 飢饉と疫病の時代(英領インドにおける飢饉と疫病―概観;飢饉・マラリアと死亡率―北インド連合州における事例、1871~1920年;マラリアと植民地的開発―アノフェレス・ファクターとヒューマン・ファクター;インフルエンザ・パンデミックとインド―1918年;植民地的開発・エンタイトルメント・疾病環境―中間的総括)
第2部 飢饉・疫病と植民地統治(飢饉救済政策の制度化―1880年飢饉委員会とその後;植民地主義と疾病・医療;植民地統治と公衆衛生―インドと台湾)
著者等紹介
脇村孝平[ワキムラコウヘイ]
1954年西宮市に生まれる。1990年大阪市立大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、大阪市立大学経済学部教授
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