出版社内容情報
本書は、ポスト・ケインズ派経済学の現代的展開に照らしてケインズとカレツキ
の経済学を、理論・思想・政策の三つの側面から総体的に検討し、その統合と発展
の方向を探求した力作であり、特に貨幣・金融論に光を当てることによって政治経
済学の今日的課題に応えんとするものである。
<第1回経済史学会研究奨励賞受賞>
目次:
はしがき
第I部 ケインズ―貨幣的生産経済の不安定性
第1章 ケインズの社会哲学
―自由・計画・社会主義―
第2章 ケインズにおける「投資の社会化」論の展開
第3章 政治思想としてのケインズ主義
―政党・民主主義・コーポラティズム―
第4章 ケインズ経済学は価格硬直性の経済学か
―ニュー・ケインジアン経済学の批判的検討―
第5章 ケインズ派金融経済論の過去と現在
―金融不安定性とマクロ経済変動―
第II部 カレツキ―貨幣と階級の政治経済学
第6章 カレツキと現代
第7章 カレツキの貨幣経済論
―ケインズとの対比において―
第8章 カレツキ有効需要理論と貨幣供給の内生性
第9章 ポスト・ケインズ派貨幣理論とカレツキ
―二つのアプローチの統合をめざして―
第10章 カレツキの政治的景気循環理論
―「完全雇用の政治的側面」(1943年)を再読する―
第11章 カレツキアンの経済学とカレツキの経済学
―資本主義の長期発展理論をめぐって―
終 章 ポスト・ケインズ派経済学はどこへ
内容説明
政治経済学の今日的課題に応えるべく理論・思想・政策の三つの側面から総体的な検討を行ない、ケインズとカレツキの統合と発展の方向を探った力作。
目次
第1部 ケインズ―貨幣的生産経済の不安定性(ケインズの社会哲学―自由・計画・社会主義;ケインズにおける「投資の社会化」論の展開;政治思想としてのケインズ主義―政党・民主主義・コーポラティズム;ケインズ経済学は価格硬直性の経済学か―ニュー・ケインジアン経済学の批判的検討 ほか)
第2部 カレツキ―貨幣と階級の政治経済学(カレツキと現代;カレツキの貨幣経済論―ケインズとの対比において;カレツキ有効需要理論と貨幣供給の内生性;ポスト・ケインズ派貨幣理論とカレツキ―二つのアプローチの統合をめざして ほか)
著者等紹介
鍋島直樹[ナベシマナオキ]
1963年鹿児島県に生まれる。1987年早稲田大学教育学部社会科学専修卒業。1993年一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。一橋大学経済学部助手、名古屋大学経済学部助手などを経て、現在、富山大学経済学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- 花寿司の幸 1 アクションコミックス